uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

本当に失ってはいけないもの

2010-08-16 16:29:08 | 日記・エッセイ・コラム
本当に失ってはいけないもの
私にとって、大切なことは山ほどある。
今は電車での移動中。こういう時間に冷静になれるんだよね。
美術教育サミットが10日から2日間あって出席。
やりたいことがたくさんあって、つい数日前まで自分のことばかりにイライラして。
「本来はこうあるべきなのに」とか、「自分はこうしたい」「私はこう考える」…ばかりだったように思う。
自分の思考やイデオロギーの方向性は確かにハッキリした。
自分のいるべき場所もある(居たいかどうかは別)。
職場でも、自分の上に立つ人は、職場をまとめて、仕事の理論も合理性も、できて当たり前だと思い込んでいた。
少なくとも自分が職場を管理したいと思った人達なのだから、お手並み拝見するように。
おおよそ大先輩なのだから、当然のようにやってのけたし、
人望も深い人ばかりに出会ってきた。
でも、これってラッキーだったのだ。
美術面でもしかり。
私も年齢を重ねて、だんだん、無鉄砲ではいられなくなったということか。
言葉を選ぶ。それから、自分が言いたいことを、願わくば自分より若い人がいうのを待つ。
その時言わなくても、後で一言添えて、その人がわかってくれればいい。
急いではいけない。
それがみんなのものになるっていうこと。
最近、キリキリしていたと思う。
もっともっと、周囲とのバランスを考えよう。
語る会に持参した作品、みんなに見てほしかった。
帰宅して冷静になると、私がそうしてもらっていたように、後でいいのだとわかる。
はっきりしないことに大勢で足掻く必要がある。
最短距離で目的地へ着かない方がいいこともあるんだから。
でもね、私と子どもたちは確実に良い感じにできてきた。
私の視点にもブレは無いはず。


いけまぜ ストーンアート

2010-08-08 16:57:52 | アート・文化


いけまぜ(どんな人も混ざり合って、誰もが自分らしく生きて行ける社会をつくろう)夏フェスの一日目、ワークショップが終了。
5名のボランティアの高校生と一緒に進めた。
「ストーンアート」のために、実行委員の看板屋さんが、まあるい石を150個ほど準備してくれて、
そのほかに美術の先輩が50個ほど準備。すごい労力。
私も授業用に100個ほどずつ準備したことがあるけど、
小石とは言え、バケツ一つ運ぶにもかなりな重さに。ありがたい。
ボランティアガールズとも小石を磨いてもらいながら、ガールズトークで打ち解けて、
参加者への促し方や支援の加減などを伝えて。
オープニングセレモニー前から、テントの前に並んだ石を見て、意欲満々の参加者もいて、うれしい。
素材用の石に混ぜて、あらかじめ描いておいた作品も並べて、何かときめく感じ。
スタンプラリーのワークショップなので、
チャレンジのスタンスで参加する場合もあるけど、
ストレッチャーや車椅子の方や、目の不自由な方も続々…。
始まってしまうと、もう精一杯。
ある少年参加者が「あのー、テンション高いですね」
「そうですか!?いつもこうなのだけど、珍しいですか?」
「はい、僕の回りにはそういうテンションの人はいません」とニコニコ。
美術を子どもとする時は、私にとっては当たり前のテンション。
実を言うと、昨日はかなりヘビィな体調で、
薬も飲んで程よく感覚麻痺。
思うように動けないことを反省しつつの一日。
目の不自由な子も筆の絵の具の具合がわからなそうで、
筆を洗う時のカラカラ…という音を楽しみつつ。
激しさや緻密さ、こだわりやテンポなどで、
その地域のものや自分が愛するものを形にして石に封じ込めていく。
素敵な時間。
一緒に参加された保護者や家族がまた素晴らしい。
子どもの筆先や視線の先を、何も言わずに見守る仕事をまっとうする。
そして笑顔で「すてきね」とか「家に飾ろうね」なんて言ってのける。
懐の深い人たちの中で、心がほっくり柔らかくなった。
2時間なんてあっという間。
もう、濡れ雑巾を着てるような感覚でぐったりしたけど、あんな幸せな時間はなかったよ。
夜半、凄まじい雷雨。学校にお泊り体験中の彼ら、
掃除機ほどの風にも怯えていた彼らは、どうしているだろうか…と気になった。
ストーンアートを通して、気持ちを重ねた人の人生とも思いが重なるんだなあ。


エプロン

2010-08-06 17:25:19 | アート・文化

エプロン
8月1日、空美デッサン会を終えたばかり。

でも、明日は「いけまぜ夏フェス2010in 滝川」。

それで空美でワークショップを担当したいと。

総会議案外のとりくみだけど、費用がかからないということと、滅多に来ないフェスだということ、美術教育を浸透させたいという気持ちがあり、協力することに。

ただ、どんなことも受け身だと楽しくない。

自分も楽しむ!で、今後こういう機会もあるだろうと、作っちゃいました。ステンシルで。

やることは、参加者が小動物に触れるブースもあるので、それをメインに「ストーンアート」。

担当の方が石も集めてくれた。

下見は昨日済ませ、画材も工夫したい。

心に残って、作った石を大切に持ち帰ってくれるといいと思う。


夫婦愛の真髄

2010-08-06 10:52:09 | インポート

夫婦愛の真髄
夫が老人性関節炎になった知人。

夫は時々痛みがさして力が入らなくなって来ている。

あんなに優しく力強い方だったのに。私もどれだけ助けられたことか。

陶芸のクズ粘土をかき集め、前日に夫にお願いしたという。

「渾身の力を込めて、手の中に握ってほしい」と。

素焼き前日は、まだ半乾きだった。

素焼きが成功して焼き上がり、私の任務も完了。本当に素敵なご夫婦です。