uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

いけまぜ ストーンアート

2010-08-08 16:57:52 | アート・文化


いけまぜ(どんな人も混ざり合って、誰もが自分らしく生きて行ける社会をつくろう)夏フェスの一日目、ワークショップが終了。
5名のボランティアの高校生と一緒に進めた。
「ストーンアート」のために、実行委員の看板屋さんが、まあるい石を150個ほど準備してくれて、
そのほかに美術の先輩が50個ほど準備。すごい労力。
私も授業用に100個ほどずつ準備したことがあるけど、
小石とは言え、バケツ一つ運ぶにもかなりな重さに。ありがたい。
ボランティアガールズとも小石を磨いてもらいながら、ガールズトークで打ち解けて、
参加者への促し方や支援の加減などを伝えて。
オープニングセレモニー前から、テントの前に並んだ石を見て、意欲満々の参加者もいて、うれしい。
素材用の石に混ぜて、あらかじめ描いておいた作品も並べて、何かときめく感じ。
スタンプラリーのワークショップなので、
チャレンジのスタンスで参加する場合もあるけど、
ストレッチャーや車椅子の方や、目の不自由な方も続々…。
始まってしまうと、もう精一杯。
ある少年参加者が「あのー、テンション高いですね」
「そうですか!?いつもこうなのだけど、珍しいですか?」
「はい、僕の回りにはそういうテンションの人はいません」とニコニコ。
美術を子どもとする時は、私にとっては当たり前のテンション。
実を言うと、昨日はかなりヘビィな体調で、
薬も飲んで程よく感覚麻痺。
思うように動けないことを反省しつつの一日。
目の不自由な子も筆の絵の具の具合がわからなそうで、
筆を洗う時のカラカラ…という音を楽しみつつ。
激しさや緻密さ、こだわりやテンポなどで、
その地域のものや自分が愛するものを形にして石に封じ込めていく。
素敵な時間。
一緒に参加された保護者や家族がまた素晴らしい。
子どもの筆先や視線の先を、何も言わずに見守る仕事をまっとうする。
そして笑顔で「すてきね」とか「家に飾ろうね」なんて言ってのける。
懐の深い人たちの中で、心がほっくり柔らかくなった。
2時間なんてあっという間。
もう、濡れ雑巾を着てるような感覚でぐったりしたけど、あんな幸せな時間はなかったよ。
夜半、凄まじい雷雨。学校にお泊り体験中の彼ら、
掃除機ほどの風にも怯えていた彼らは、どうしているだろうか…と気になった。
ストーンアートを通して、気持ちを重ねた人の人生とも思いが重なるんだなあ。


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