例年より早く流行が始まったインフルエンザですが、「クロモジ」という植物の成分がインフルエンザを予防するのではないかという論文が発表されました。
茶道をしている人は知っていると思いますが、菓子楊枝のことを黒文字(くろもじ)と呼んでいます。茶道では漢字で表現されていますが、楊枝に使われているのはクロモジという植物の枝のようです。
これはクスノキ科クロモジ属の低木性落葉広葉樹で、烏樟(うしょう)とも呼ばれ、樹皮に黒文字模様が出ることから名付けられた日本固有種です。
クロモジはかつて香油、香料として日本の重要な輸出品だったそうです。クロモジ油は明治時代にドイツから欧米へ紹介され、その爽やかな香気が高く評価されて盛んに生産され輸出されるようになりました。
クロモジ油は、利尿作用があるとされ胃腸炎、肝臓病などに用いられ、浴湯に入れて皮膚病、関節痛のために使われることもあるようです。
クロモジからはいくつかのフラボノイドとポリフェノールが発見され、また抽出された物質は、これまでメラノーマのメラニン生合成の阻害活性を持つことが知られています。
今回愛媛大学と養命酒酒造の研究グループは、クロモジ油から抽出したエキスがインフルエンザや風邪に一定の効果があることを見出しました。
研究グループによれば、クロモジエキスを配合した飴を摂取した群のほうが、プラセボ飴群に比べて、インフルエンザに罹りにくく、風邪症状が出ている期間も短いことが明らかになりました。
この研究では、愛媛大学医学部付病院に勤務する看護師ら男女134名を対象にして二重盲検試験を行い、クロモジエキス67mgを配合した飴を摂取(毎日3回、12週間)する群(67名)とプラセボ飴の群(67名)に分けました。
そしてインフルエンザに罹ったかどうか、風邪症状(発熱、喉症状、鼻症状、症状の日数)を比較しました。するとクロモジエキス飴群のほうがプラセボ群より、風邪症状が出ている期間が短く喉症状と鼻症状が少なくなりました。
またインフルエンザ感染者数も有意に少なかったようです。具体的数値としては、12週間でプラセボ群が3%に対してクロモジ群が1.5%と非常に少ない人数ではあります。
クロモジエキスにはウイルスの不活化作用と感染後の増殖を抑える作用があると報告されているとして、その作用はウイルスの特性によらない(非特異的)なもので、風邪にもインフルエンザにも効果が期待できるとしています。
予防薬というのはなかなか使用方法が難しいのですが、もしクロモジエキス飴があれば、どこかに出かけるようなときなめながら使うのは良いのかもしれません。
茶道をしている人は知っていると思いますが、菓子楊枝のことを黒文字(くろもじ)と呼んでいます。茶道では漢字で表現されていますが、楊枝に使われているのはクロモジという植物の枝のようです。
これはクスノキ科クロモジ属の低木性落葉広葉樹で、烏樟(うしょう)とも呼ばれ、樹皮に黒文字模様が出ることから名付けられた日本固有種です。
クロモジはかつて香油、香料として日本の重要な輸出品だったそうです。クロモジ油は明治時代にドイツから欧米へ紹介され、その爽やかな香気が高く評価されて盛んに生産され輸出されるようになりました。
クロモジ油は、利尿作用があるとされ胃腸炎、肝臓病などに用いられ、浴湯に入れて皮膚病、関節痛のために使われることもあるようです。
クロモジからはいくつかのフラボノイドとポリフェノールが発見され、また抽出された物質は、これまでメラノーマのメラニン生合成の阻害活性を持つことが知られています。
今回愛媛大学と養命酒酒造の研究グループは、クロモジ油から抽出したエキスがインフルエンザや風邪に一定の効果があることを見出しました。
研究グループによれば、クロモジエキスを配合した飴を摂取した群のほうが、プラセボ飴群に比べて、インフルエンザに罹りにくく、風邪症状が出ている期間も短いことが明らかになりました。
この研究では、愛媛大学医学部付病院に勤務する看護師ら男女134名を対象にして二重盲検試験を行い、クロモジエキス67mgを配合した飴を摂取(毎日3回、12週間)する群(67名)とプラセボ飴の群(67名)に分けました。
そしてインフルエンザに罹ったかどうか、風邪症状(発熱、喉症状、鼻症状、症状の日数)を比較しました。するとクロモジエキス飴群のほうがプラセボ群より、風邪症状が出ている期間が短く喉症状と鼻症状が少なくなりました。
またインフルエンザ感染者数も有意に少なかったようです。具体的数値としては、12週間でプラセボ群が3%に対してクロモジ群が1.5%と非常に少ない人数ではあります。
クロモジエキスにはウイルスの不活化作用と感染後の増殖を抑える作用があると報告されているとして、その作用はウイルスの特性によらない(非特異的)なもので、風邪にもインフルエンザにも効果が期待できるとしています。
予防薬というのはなかなか使用方法が難しいのですが、もしクロモジエキス飴があれば、どこかに出かけるようなときなめながら使うのは良いのかもしれません。
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