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人間の舌は情報の宝庫

2019-03-01 09:41:43 | 健康・医療
最近タレントが舌ガン(正式には左舌扁平上皮ガン)に罹ったことを公表し、マスコミもいろいろ取り上げています。

ステージⅣということで難しい手術になったようですが、無地に成功したというニュースもあり、無事回復を願っています。

舌に表れる重大疾病のサインは舌ガンだけではなく、東洋医学では「舌は内臓を映す鏡」と言われるほど、舌は情報の宝庫のようです。毛細血管が多く集まっている舌は、体の変調が真っ先に現れる場所としています。

舌の表面にある舌苔(ぜったい)は、細菌の食べかす、粘膜のかすが付着したものですが、この変化が胃腸の異変のバロメーターになります。胃腸が弱っていると舌苔が厚くなりますが、舌は胃腸と粘膜で繋がっており、胃や腸が不調だと治癒機能が働かず新しい細胞が作られないため、舌苔が蓄積していきます。

悪化すると舌苔の色が濃くなり黄色くなって、水分が奪われて唾液がネバネバしてきます。さらに悪化すると、黒ずんできて、この場合は胃や腸の潰瘍を疑った方が良いようです。

胃ガンや食道ガンといった消化器系のガンは、潰瘍を併発することが多いため、舌苔の色に変化が起きやすくなります。また脳卒中や心筋梗塞といった大病リスクの予兆も舌に表れると言います。

舌の動きがうまくコントロールできない場合は、脳の血流が悪化した影響で舌の神経の動きが悪くなったと考えられるので、脳卒中のリスクが上がっている可能性があるようです。

また健康であれば目立ちませんが、舌の裏には静脈があります。舌下静脈が立体的に浮かび上がって青黒くなっていたら血流が悪くなっている証拠です。脳に近い血管である舌下静脈の血流が悪いという場合も、脳卒中の危険が高まっていると言えます。

身体で唯一静脈が直視できる場所であり、かつ脳に近い血管である舌の静脈は、脳卒中のリスクをチェックできる最適の場所のようです。

その他舌にできた口内炎が非常に痛く2週間ぐらいで治れば問題ないものの、痛みがなく長期間治癒しない場合は舌ガンの可能性があるとしています。

私も舌を鏡に映して観察するなどということはやった記憶がありませんが、簡単に見ることができる場所ですので、ある程度のチェックは必要かもしれません。

健康長寿のため口腔ケアの重要性が叫ばれるようになり、歯に気を配る人は多くなりましたが、舌のことは見過ごされがちです。しかし舌こそが身体の異変をいち早く教えてくれるものですので、普段からその状態を確認しシグナルを見逃さないようにしたいものです。


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