ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

ダウンや羽毛布団によるアレルギー性肺炎

2018-12-22 10:41:44 | 健康・医療
12月に入っても暖かい日が続きましたが、いよいよ本格的な寒さ到来となりました。

羽毛布団やダウンジャケットを出したり、エアコンでの暖房や加湿器を使い始めることになります。私は基本的に寒さに弱いので、もうずいぶん前からこういったものを使いだしています。

こういったものを使い始めると、アレルギー性肺炎が問題となってくるようです。注意すべきこととして、鳥関連過敏性肺炎、空調症、加湿器肺といった症状が出ることがあるようで、発熱、乾いた咳や息切れといった風邪の症状が長く続き、肺の中に肉芽腫ができることもあるようです。

通常肺炎というと細菌やウイルスなどが肺の奥にある肺胞などに感染しておきます。ところがカビや細菌の一種、ほこりや塗料、動物の体毛やキノコの胞子などを繰り返し吸い込むことでアレルギー反応が起き、肺炎になる場合があり、過敏性肺炎と呼ばれています。

発症の引き金となる抗原は100以上あり、鳥関連過敏性肺炎は布団やダウンジャケットに使われている鳥の羽毛やフンに含まれるタンパク質が抗原となります。

空調症や加湿器肺は、増殖した細菌や真菌が原因で、日本ではトリコスポロンと呼ばれる真菌による夏型過敏性肺炎が最も多く、それについで鳥関連過敏性肺炎や加湿器肺などと言われています。

過敏性肺炎は間質性肺炎のひとつであり、発症すると空気の取入れと放出を担う気管支や、血液中に酸素を送り込み二酸化炭素を排出する肺胞などが広域に、しかも同時に炎症を起こします。

肺の間質とは肺胞隔壁や血管やリンパ管などのことで、そこが炎症で腫れたりむくんだりすると、肺の収縮力や酸素吸収力が弱くなります。その結果酸欠状態になりやすく、階段を上ったり、運動したりすると息切れするようになります。

基本的に過敏性肺炎は憎悪と寛解を繰り返しながら病状がゆっくり進むのですが、その途中にインフルエンザなどのウイルス感染や細菌感染を起こすと急激に病状が悪化し、重篤な状態に陥ることがあるようです。

過敏性肺炎の治療は、まず抗原を見つけてその抗原を避ける抗原回避が行われます。さらに環境に原因がある場合は環境改善を行い、それと共に薬剤治療が施されます。症状がひどい場合は、アレルギー反応を抑制するためにステロイド剤を使うことになります。

ただし過敏性肺炎の症状は普通の風邪とほとんど同じですので、なかなか医師も気がつかないことが多いようです。乾いた咳が長く続いて治りが悪い場合は、過敏性肺炎を疑い、医療機関とよく相談することが大切なのかもしれません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿