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予測される「南海トラフ地震」は2030年代に起きるのか

2023-03-19 10:31:02 | 時事
3.11の地震と巨大津波からもう12年がたち、復興や対策も進んでいるようです。

最近は巨大地震の周期性などから、近い将来「南海トラフ地震」の可能性で警鐘が鳴らされています。ただ私は地震予測というものにあまり信頼を置いていません。

もう40年も前のはなしですが、当時静岡近辺に名前は分かりませんが巨大地震が来るという予測がされていました。そのため静岡県では、全県を上げて地震の避難訓練が大規模に行われているという事がニュースになっていました。

その10年後ぐらいに私は静岡県のある研究所に出向しました。そこに勤務してしばらくしてから避難訓練の連絡がありました。研究所としてその訓練に参加したところ、ほとんど地元の参加者がいませんでした。

その時市の担当者といろいろ話をしたのですが、さすがに10年もたつと市民の意識も下がってしまい、年々規模が縮小しているようでした。その後現在まで静岡沖の地震は発生せず、地震予測というのはその程度のものと感じています。

現在では予測の精度も上がっているかもしれませんが、地震は「神のみぞ知る」から変わっていないような気がします。

さて私の勤務していた研究所は、毎年近くの消防署と連携してはしご車が来たりしっかり放水するという火災訓練を行っていました。

ただ私の有機化学研究室は火が出やすいというおかしな認識があり、毎回出火場所となっていました。ですから逃げ遅れて屋上からはしご車で救出されるなどが多く、実際の消火活動はしたことがありませんでした。

ところがある日研究所のフェンスのすぐ隣の家が火事になったのです。近くに消火栓の扱いに慣れた者がいましたので、近くの消火栓から2本ホースを出し、消火活動を行いました。燃えている家のわきにガスボンベがありましたので、それを冷やすよう指示した記憶があります。

やはり訓練の成果で、放水までかなり早かったと思います。10分後ぐらいに消防車が到着し、ホースは消防署員に渡して見学していました。幸い初期消火が早かったこともあり、半焼ぐらいで鎮火しました。

その後研究所として消防署から表彰され、私も記念品をもらった記憶があります。こういった経験から、防災訓練や避難訓練の必要は認めますが、実際に行うのはかなり大変なことだと思います。

今回の南海トラフ地震の予測でも、近い地域での避難訓練の様子などが報道されていますが、多分定着するというところまでは行かないような気がします。近い将来が何年後かは全く分かりませんので、危機意識はそれほど長続きしないものです。

特に現在のマスメディアの恐怖をあおるような姿勢には、疑問が生じています。基本的には私が生きている間には、巨大地震が来ないことを祈るしかないのかもしれません。


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