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統合失調症などの病は遺伝か育ちか

2025-05-15 10:34:27 | 健康・医療
アメリカで生まれた4つ子姉妹は、22~23歳にかけて全員が統合失調症を発症しました。研究者は彼女たちの事例を通じて発症原因が遺伝か環境かを探り、学者たちの意見や研究結果からその答えを導こうとしました。

1960年代には、ソラジン(最初の精神病治療薬)革命のせいでこの議論の帰結が猶更重大になりました。遺伝的特質、すなわち生まれを重視する人にとって、抗精神病薬の影響力は統合失調症が生物学的プロセスであることを立証しました。

育ちの側を持つセラピストたちにとっては、ソラジンの類は症状を抑え込んでいるにすぎず、いわば見せかけの精神安定剤であり、この疾患を引き起こしたに違いない無意識の衝動を探ることに代わるものではないとしていました。

国立精神保健研究所の研究員は、研究結果が育ちではなく生まれがこの論争に勝つという証拠になると考えていました。別の研究員は、養子になって統合失調症を発症した人々の記録を調べました。

精神疾患のある養子の多くが、精神疾患が多発している家族にたまたま引き取られている可能性を排除しました。養子たちを対象群(生まれた家庭で育った統合失調症患者)と比較しました。その結果記録された症例が、病歴のある人々との近接ではなく、生物学的特性と結びついていました。

全体として、統合失調症の病歴がある家族は、そうでない家族の4倍もこの疾患を未来の世代へ伝える可能性が高くなりました。

その他いろいろ検証した結果、統合失調症はこの疾患を発症しやすい遺伝的要因を持たない人には、決して押し付けることも移すこともできないと結論付けました。

統合失調症の多遺伝子理論という論文は、統合失調症は多くの遺伝子の一群が、さまざまな環境因子に活性化されることでによって引き起こされると主張しました。

疾患を優性遺伝子1つあるいは劣性遺伝子2つの仕業と考える代わりに、遺伝病派には易罹患性閾値があるという見解を示しました。それを過ぎると、発症する人が出る理論上の境目です。

共同して人をこの閾値に近づける原因は、遺伝的なものかもしれないし、環境かもしれません。こうした要因が最低必要量に達しないと、人は統合失調症の遺伝的遺産を抱えつつも、症状が現れないまま一生を送ることがありうるとしています。

この説はストレス脆弱性仮説として知られるようになりました。生まれが育ちによって活性化されるという考え方で、何十年も後、この研究には並外れた先見性があったとみられるようになります。

その後の研究からも統合失調症は単純に遺伝か環境かは調べられていますが、なかなか結論は出ていないようです。


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