ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

乾いた咳や息切れは「間質性肺炎」の可能性

2023-05-11 10:34:01 | 健康・医療
最近「間質性肺炎」という病名を時々目にしますが、普通の肺炎とどこが違うのか気になっていましたので、その解説記事を紹介します。

一言でいうと間質性肺炎は、肺の組織が硬くなり体の中に酸素を取り込みにくくなる病気のようです。乾いた咳が続いたり息切れで歩くのが遅い人はこの病気の可能性があります。つまり通常の肺炎のような感染症ではありません。

口や鼻から吸い込んだ空気は、気道を通って肺の奥にある「肺胞」と呼ばれる小さな袋に届きます。肺胞の壁(ここを間質と呼びます)には毛細血管があり、新鮮な酸素と不要な二酸化炭素の交換が行われています。

間質性肺炎では、この細胞の壁に炎症が起き壁が硬く分厚くなります。こうした「線維化」が進むと、毛細血管の中に酸素をうまく取り込めなくなります。

原因はさまざまで、関節リウマチなどの免疫細胞の異常や、抗ガン剤など薬の副作用のほか、過去に吸い込んだアスベストやペットの飼育、カビ、ほこりなどの環境で起こることもあるようです。

原因が特定できないケースもあり、代表例である「突発性肺線維症」は国の指定難病です。この病気の患者は60〜70歳代の男性が多く、喫煙者が目立ちます。普通の肺炎では痰がからんだ咳が出ますが、間質性肺炎では痰を伴わない乾いた咳が出るほか、歩行や入浴、食事などの際に息切れがあります。

病気は徐々に進行し、安静時でも酸素療法が必要にんることもあります。私の亡くなった従妹は70歳前に酸素吸入をしており、間質性肺炎だったのかもしれません。

風邪などで身体にストレスがかかると、病状が一気に進行し激しい息切れや発熱が出ることがあります。急性憎悪と呼ばれる状態で、治療は難しく突発性肺線維症の死亡原因の約4割を占めるとされます。

間質性肺炎の診断では、胸部エックス線やCTなどの画像検査や血液検査などを行います。治療法は原因が特定できるものについては、その原因に対する治療を進めます。突発性肺線維症では、線維化を抑える薬で症状の進行を遅らせることを目標にします。

どうも間質性肺炎は完治できる病気というより、慢性疾患としてリハビリなどで進行を抑えることになるようです。結局呼吸が苦しいと食べ物を飲み込むのもつらくなり、食事量も落ち筋肉量の減少につながるようです。

色々効果があるとされる治療薬はあるようですが、完全に治すのは難し病気といえそうです。リウマチなどの原因となる病気をしっかり治療するなどが、可能な予防といえるようですが、一旦発症するとうまく付き合うしかない病気といえそうです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿