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酒のみの酒量増量の仕組み解明

2021-05-06 10:31:12 | その他
私はほぼ毎日酒を飲んでいますが、適度な量といわれる酒量にも達していないようですので、まず問題はないと思っています。

私は若いころはほとんど酒が飲めず、缶ビール1缶で顔が真っ赤になり心臓がどきどきするという感じで、それ以上飲みたくもない状態でした。それが40代ぐらいから徐々に飲めるようになり、酒のうまさも分かってきたのかもしれません。

自分の酒量の限界はよくわかりませんが、たぶん中ジョッキ3、4杯程度であり、酒量については問題ないと思っています。友人の中には飲み始めるとやめられなくなるようなタイプもいますが、アルコール依存症までは行っていないようです。

日本のアルコール依存症の患者数はあくまで推定ですが、約80万人と予想以上に多くなっています。

このアルコール依存症となるまで酒量が日々増えてしまうのは、脳内で幸福感ややる気を高める神経伝達物質である「ドーパミン」の受容体が増えるためであることを東北大学などの研究グループが発表しました。

飲酒にはドーパミンを活発にする効果があり、習慣化すると酒量を自分の意思で抑制できなくなり、アルコール依存症になるリスクが高まります。この時酒量が増えてしまう脳内の仕組みはよくわかっていませんでした。

研究グループは、ショウジョウバエを使い実験しましたが、昆虫の中で例外的にアルコールを好むショウジョウバエは、酒量が日々増える依存症の実験動物として使われています。

容器内にショウジョウバエを放ち、砂糖水に溶かした度数15%(日本酒やワインと同じ程度)のアルコールをガラス管の先から自由に飲めるようにしました。

その結果1回の酒量は変わらないものの、1日目に平均30回ほどだった回数が、4日目には50回程度に増加し、ヒトの依存症に似た変化を示しました。この量は人に換算すると35リットルにも相当し、確実に死に至る量になるようです。

このショウジョウバエの脳を観察したところ、アルコールを自由に飲んだハエは、比較のための飲めなかったハエに比べ「D1型ドーパミン」の受容体が増加していました。遺伝子を操作してドーパミンの分泌を抑えたり、受容体の遺伝子を破壊したハエでは、酒量は増えませんでした。

また遺伝子操作でD1ドーパミン受容体を増やすと、通常のハエに比較して酒量が過剰になりました。D1受容体は餌のにおいの記憶など、脳の高次機能に重要な役割を果たします。これが飲酒で増えると、さらに酒量が増えてしまうことが分かりました。

これはあくまでショウジョウバエの結果ですが、研究グループは受容体の変化はヒトにも当てはまるのではないかと述べています。


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