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尿トラブルの原因「過活動膀胱」のはなし

2022-03-24 10:26:10 | 健康・医療
歳をとってくると、尿にまつわるトラブルがいろいろ出てくるような気がします。

私の場合はやや頻尿の気があるようですが、今のところそれほど問題にはなっていません。ただそれほど頻度は高くないのですが、急激に尿意が高まることがあります。

通常は尿意を感じても30分ぐらいは別に苦も無く我慢できるのですが、とてもトイレに行きたくなる感じがどんどん強くなってしまうのです。かなり前ですが、30分ほど電車に乗ることがあり、その前に尿意などなかったのですが、15分後ぐらいに急激に襲ってきました。

あと10分ぐらいだからと我慢していましたが、身体が震えるぐらいの強い尿意になり本当につらい10分でした。それ以後電車に乗る前は必ずトイレによるようにしています。こういったことの原因が「過活動膀胱」といわれています。

日本排尿機能学会の調査によると、40歳以上の日本人で過活動膀胱の疑いのある人は1000万人を超えると推定されています。

過活動膀胱は膀胱に尿を十分貯められなくなる病気で、そのため急に強い尿意を感じたり(尿意切迫感)、トイレまで我慢できず尿が漏れてしまったり(切迫性尿失禁)、頻尿の症状が出たりするとされています。

膀胱は腎臓で作られた尿を一時的にためておくための器官です。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱へと送られ、膀胱内にある程度の尿が溜まると尿道を通って体外に排出されます。

通常は膀胱に尿が200〜300mLたまってくると、膀胱から脊髄の神経を通じて排尿の信号が送られ尿意が起こります。膀胱が健康な状態なら、尿は400mL程度まで貯めることができますが、過活動膀胱になるとそこまで尿が溜められず、200〜300mLで我慢できないくらいの最大尿意に達してしまいます。

過活動膀胱はその原因により大きく2つに分けられ、ひとつは神経の障害によって起こる「神経因性」と神経障害はなく起こる「非神経因性」です。

神経因性の場合は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、パーキンソン病などの脳障害、脊髄損傷や多発性硬化症などの脊髄障害の後遺症などが原因となるようです。非神経因性の場合は原因が明らかでないケースがほとんどで、要因は加齢が挙げられています。

男性の場合は「前立腺肥大」、女性の場合は「骨盤底筋群の衰え」が影響していることが多いようです。過活動膀胱で薬物療法を行う場合は、抗コリン薬やβ3アドレナリン受容体作動薬を処方されるのが一般的です。

抗コリン薬は排尿時の膀胱に関わるアセチルコリンの働きを抑制することで、膀胱の収縮を抑えて尿を貯められるようにします。

私の場合はこの尿意切迫感の頻度は低いし、日常生活に支障が出ることもありませんので、過活動膀胱になっていても薬など飲むつもりはありません。まあ加齢による若干の不調ということで無視しようと思っています。


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