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痩せた女性に糖尿病のリスクが高い

2024-05-25 10:33:59 | 健康・医療
私は若いころからひょろひょろのやせ型で、常にもう少し太りたいと思っていましたが、77歳の今まで太ったことはありません。

こういった体質というのはどうにもならないようで、何度か目標体重を設定し、それに向けて一応努力しましたが一度も達成できていません。

最近痩せた若い女性に糖尿病のリスクが高くなるといったニュースを見ました。国の調査で、20歳代の20.7%は体格指数(BMI)が18.5未満の低体重(やせ)となっています。BMIは体重(キロ)÷身長(メートル)÷身長で求めます。

成人女性全体でも10人に1人がやせで、欧米や中国、韓国と比べて多く、健康への影響が心配されるようです。やせていると月経異常や貧血、骨粗しょう症になりやすいと分かっています。低出生体重児(2500グラム未満)の増加も、母親のやせが関係すると考えられます。

最近糖尿病のリスクが高いことも明らかになりました。順天堂大学が18〜29歳の女性を対象に行った研究では、低体重の人の13.3%が血糖値が上がりやすく、糖尿病予備軍とされる「耐糖能異常」でした。米国の肥満者(19〜34歳)の異常10.6%より高い割合です。

一方BMIが18.5以上25未満の標準体重の人の異常は1.8%でした。耐糖能異常だった低体重の女性は、血糖値を下げるホルモンのインスリンの分泌が低下しているだけでなく、ききめも弱まっていました。これは従来肥満の人の特徴とされてきた状態といえるようです。

さらに体の組成、食事、運動の状況を調べると、標準体重の人と比べカロリー摂取量、筋肉量、運動量がどれも低くなっていました。見た目はやせていても、体内で十分なエネルギー代謝が行われず、筋肉などに脂肪が蓄積する隠れ肥満といえるのかもしれません。

エネルギーの低回転という悪循環から抜け出すには、強弱をつけて少し負荷のかかる運動をする、3食をバランスよく食べる、という意識が大切です。運動は細切れでもよく、できるだけ階段を使うなど小さな一歩から踏み出すと良さそうです。

女性の健康を高める産官学プロジェクトが16〜23歳の女性1000人に行った意識調査で、約8割にダイエット経験がありました。標準体重以下の大半が太ることが怖い、やせの人でも半数がやせたいと回答するなど、過剰なやせ願望がうかがえ、社会全体の意識改革が必要なようです。

この辺りはやせ型を好む男性の態度も問題なのかもしれません。GWのとき長男家族と次男家族が集まりましたが、孫たちも全員(男2、女2)細く、どうもやせ型の体質が遺伝してしまったような気がしています。


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