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コロナ治療の抗体カクテル療法を承認

2021-07-24 10:25:04 | 
新型コロナの治療薬はすでに3種類が承認されていますが、これらの薬がどの程度有効なのかなどの情報は全く入ってきません。

まだこういった治療薬のデータが集まっていないのかもしれませんが、ワクチンだけでなく治療薬の存在は重要と思われます。

ここにきて厚生労働省は、中外製薬が申請していた新型コロナウイルスの感染症の「抗体カクテル療法」に使う新薬の製造販売を特例許可しました。2つのモノクローナル抗体医薬品を組み合わせ、重症化リスクがある中等症患者の他、軽度の患者が対象となる国内初の治療薬となります。

この抗体カクテル療法は、アメリカのトランプ大統領がコロナに感染した際に、未承認ではあったが使用したとされていますが、真偽のほどは明らかになっていません。トランプ大統領は感染後非常に短期間で回復しましたが、それがこの抗体医薬のおかげであれば面白い気がします。

今回承認された抗体カクテル療法は、「カシリビマブ」と「イムデビマブ」と呼ばれる2つの抗体医薬品を使用します。アメリカの製薬企業が創薬し、2020年8月に同社とスイス製薬大手ロッシュが開発、製造、販売を共同で実施すると発表しました。

両社は11月に米食品医薬品局(FDA)から治療薬として緊急使用許可を取得しました。中外製薬は、2020年12月に日本国内での開発と販売権を取得しました。今年6月に米国での臨床試験(第3相)データや国内での初期段階治験(第1相)データを厚労省に提出し、審査を簡略化する特例承認を申請していました。

ロッシュ社が3月に公表したデータによると、4000人以上を対象にした治験では、1200mgおよび2400mgの静脈内投与ともに、偽薬投与群と比べて入院または死亡リスクをそれぞれ70%、71%低下させました。投与から169日までのデータでは安全性に問題はありませんでした。

また800人を対象にした別の治験では、偽薬と比べて有意にウイルス量が減少していたようです。厚生労働省によると、政府が中外製薬と供給契約を結んでおり、準備が整い次第医療機関への配送を始める予定です。

国が責任をもって管理し、患者の費用負担は発生しないということになっているようです。私はこういった抗体医薬については、その製造の難しさとそのために出る価格が高くなる、投与方法が注射しかできないといった点であまり好きではありません。

この国の管理ということでどの程度一般に使用されるのか分かりませんが、無料供給であればよいのかもしれません。どちらにせよ治療薬が増加することで、治療の選択肢が増えればコロナの重症化や死者を減らせることは確かでしょう。


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