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糖尿病性の難治疼痛の治療法

2021-12-04 10:35:14 | 健康・医療
私の友人や知人間で病気自慢の話になることがありませんので、どんな症状があるのか分かりませんが、いろいろと薬を飲んでいるのは多いようです。

皆同じぐらいの年齢ですので、どこか悪くなっているのかもしれません。見た目からは全く分からないのが糖尿病ですが、友人の一人は糖尿病から腎症となり透析を受けるようになってしまいました。

厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」の報告書によると、成人のうち糖尿病が強く疑われる人は1196万人、可能性を否定できない人は1055万人で、合わせて糖尿病のリスクがある人は2251万人いると推定されています。

この調査がどのように行われたのか分かりませんが、あまりにも多い数のような気がします。糖尿病の説明はいらないのですが、エネルギー源であるブドウ糖が細胞内にうまく運ばれず、血液内に留まってしまう病気で、インスリンが不足しうまく細胞内に作用しないことで起こります。

糖尿病が怖いのは合併症が起きることですが、3大合併症といわれるのが糖尿病性神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症です。

その中でも糖尿病性神経障害は、最も頻度が高くかつ早期から起こる合併症で手足に痛みを引き起こします。糖尿病と診断された後、手足にしびれるような痛みを感じる場合、糖尿病性神経障害による難治性疼痛である可能性に注意が必要とされています。

この合併症を発症すると、手足の先端部のしびれ・疼痛が悪化します。痛みに対する服薬などの内科治療やペインクリニックでの治療は、ほとんど効果が出ないようです。特に足の裏のしびれと痛みは強く、痛みのために歩行が困難な状態になったりします。

もちろんこういった症状は患者個々によって異なりますが、こういった難治性疼痛に対しては「脊髄刺激療法」が効果があるようです。

脊髄刺激療法とは、背骨の隙間に針を刺してそこから電線を入れて脊髄の硬膜の表面に置き、体に埋め込んだ小さな刺激装置から電流を流し脊髄を刺激します。痛みの信号を電気刺激でブロックして脳まで伝わらないようにする方法です。

局所麻酔でできる小さな手術で、電線や機械を体内に埋め込むだけで脊髄や神経などの組織は一切損傷しません。必要が無くなれば取り去ることができることも、この治療の利点と言えます。通常この治療によって痛みはほぼ完全に消失し、通常の生活が送れるようになるようです。

難治性疼痛は通常の治療では効果がなく、痛みが長期間続き生活の質にも大きな支障が出ている状態です。これは原因もさまざまで治療法も異なりますが、糖尿病性神経障害による難治性疼痛には脊髄刺激療法が有効なようです。

こういった治療法は次々に新しい方法が出てきますが、糖尿病の予防はあまり具体性がないような気がしますので、根本原因を防ぐのは難しいのかもしれません。


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