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気づきにくい心房細動のはなし

2020-12-18 10:25:03 | 健康・医療
高齢者になると増加する心房細動は、推定患者数が100万人をこえ80代では10人に1人が該当するといわれています。

推定値はかなり多めに算定されますが、それを見込んでも多い数字といえます。この心房細動が厄介なのは、この病気に気づいていない人が多いことです。なおこれは「日刊ゲンダイ」の記事をもとに書いています。

心房細動は心拍やそのリズムが崩れる不整脈の一種で、心房が痙攣したように細かく震えて血液をうまく送り出せなくなる病気です。息切れ、動悸、呼吸困難などの症状が出ますが、心房細動の患者の4割は自覚症状がないようです。

短時間だけ症状が出て、徐々に頻度が増えて慢性化していくため、軽い息切れなどを見過ごしているうちに身体が慣れてしまい症状を感じなくなるとしています。心房細動はさまざまな重篤な病気のリスクを上げるため、早い段階での適切な治療が必要です。

まず心不全ですが、これは心臓全体の機能不全を指すのかと思っていましたが、ある特定の病気のようです。心不全は心臓の機能がうまく働かず、全身の血液の循環が悪くなる状態で、死に至ることも多いようです。

心房細動の患者のうち20~30%が心不全を合併し、心房細動が心不全を引き起こし、心不全が心房細動をより悪くするという悪循環に陥ります。心房の中で血液の流れが悪くなり血栓ができやすくなります。

これが血流に乗って脳に飛び血管に詰まると脳梗塞が起こります。血栓が大きく命にかかわる脳梗塞になりやすく、半身マヒや寝たきりなど重い後遺症が出る可能性が高いようです。

脳梗塞の20~30%は心房細動によるもので、抗凝固薬でリスクを下げられるものの、毎日の服用が必要となります。さらに認知症で、心臓細動は認知症に1.4倍なりやすいとされています。

こういった重篤な病気になり得る心房細動は、自宅で簡単に心電図を測れる家庭用心電計で確実にチェックできます。また簡単な方法としては、3本の指の腹を手首に当て脈拍を測定し、間隔が不規則かどうかを調べるのも効果があるようです。

脈が不規則だったり強弱がある場合は、医療機関を受診すべきとしています。心房細動は高血圧、加齢、肥満、糖尿病、飲酒や喫煙、睡眠時無呼吸症候群などがリスク要因となっているようです。

私は年に1回健康診断で心電図を取っており、今のところ心房細動などの異常は見つかっていませんが、最近は歳のせいか軽い息切れを感じることが多くなっています。

あまり気にしすぎるのも良くないような気がしますが、若干は注意したいと感じています。


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