ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

加熱式タバコの「受動喫煙」が紙巻きタバコより有害説

2023-09-12 10:36:17 | 煙草
私は数年前から加熱式タバコを愛用しています。ホルダーや充電器を持ち歩くのがやや面倒ですが、慣れてしまえば全く問題はありません。

タバコ会社の宣伝を全面的に信じているわけではありませんが、私の場合は悩まされていた咳が完全に止まりましたので、大きなメリットを感じています。

「受動喫煙」の定義が分かりませんが、タバコは火をつけていますので、吸っていなくても煙が出ています。加熱式は単にタバコを加熱しているだけですので、副流煙的なものは全く出ず、受動喫煙はないのだと思っていました。

ところがタイトルのように加熱式タバコの受動喫煙の有害説が出ていました。現在加熱式タバコの愛用者が増加しているようですので、それを抑えるのが目的なのかもしれません。

加熱式タバコは現在、アイコス、グロー、ウイズ2などがあり、日本では2013年にブルームが発売されて以降、アイコスなどが追随し加熱式タバコのシェアが拡大しているようです。

加熱式タバコを製造する各タバコ会社は、発売当初から加熱式タバコの有害性の低減という「ステルス化」に躍起になってきました。しかし有害性が低くなっているという宣伝広告が、逆にステルス的に周囲の人間へ悪影響を及ぼしている可能性があります。

つまり加熱式タバコは有害性が低いと思い込んだ喫煙者が、禁煙されている場所で加熱式タバコを吸い、その結果周囲の人間に受動喫煙させるようなことが起きているとしています。

タバコの煙に含まれる有害物質は、一般的な基準よりはるかに多くなっています。例えばベンゼンは発がん性物質であり、再生不良性貧血など健康への悪影響を及ぼします。環境省の大気汚染基準によれば、ベンゼンの1年の測定平均値は3μg以下となっています。

紙巻きタバコ1本の副流煙には約300μgのベンゼンが含まれ、タバコ1本吸っただけでその空間が環境省が定める基準値の100倍に汚染されます。加熱式タバコの有害性が仮に1/10(90%減)になっていたとしても、ベンゼンの安全な数値を下回ることは全くできないことになります。

国立保健医療科学院などの研究グループが、紙巻きたばこ喫煙者(13名)、加熱式タバコ喫煙者(8名)、併用の喫煙者(11名)に協力してもらい、喫煙した際にどれくらいの有害物質にさらされるのか、またそれぞれの受動喫煙者も同様の数値を調べた研究によれば、総ニコチン代謝物は併用喫煙者で最も多く、紙巻きタバコと加熱式タバコで大きな違いはないと考えられました。

その他の結果を総合して、加熱式タバコでも受動喫煙者の暴露量が減ることはないと結論付けています。この結果はニコチンが同じように摂取できるように加熱式タバコは設定されていますので、総ニコチン代謝物が変わらないのは当然といえます。

このように加熱式タバコ叩きをしていても、禁煙者が増えるとも思えませんが、禁煙信奉者は加熱式タバコが増えることが気に食わないのでしょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿