ごっとさんのブログ

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ガンはなぜできるのか

2018-10-21 10:34:47 | 健康・医療
今年になって、有名人の訃報が相次ぎ、大きく報じられて話題を集めました。

そんな中ガンにかかった原因を患者の日ごろの行いと結びつけるような報道があるようで、ガンはなぜできるのかという問題がクローズアップされているようです。そこでアメリカ在住のガン研究者の話をまとめたものがありましたので紹介します。

ガンがなぜできるのかというのにはいろいろな議論がありますが、すでにたくさんのことが明らかになってきています。ガンが発生するには、大きく分けて3つの要因が関わっています。

1つは異常な遺伝子を親から引き継いだことで起きる遺伝的要因、2つ目はヒトが生きている間に行われる細胞分裂で偶然にできてしまう偶発的要因、3つ目はタバコを吸ったり特定のウイルスに感染して起きる後天的な環境要因です。

よく言われるのが1つ目と3つ目の要因になっているようで、「うちはガン家系だから」とか「運動しなかったから」ということが多いようです。最近この3つの要因がどの程度関わっているかの研究論文が発表されました。

この研究では数学的な解析によって、男女の各種がんの発生に対して、3つの要因を計算しています。実際の研究手法などは省略しますし、一つの論文結果ですのでどの程度信頼性があるのか問題はありますが、私にとっては納得性の高い結果でした。

この結果は人体図を色別に示すという手法で示してありますが、女性の場合は乳ガンと一部の胃ガン、子宮頸ガンなどを除くとほぼ100%が偶発的要因で発生しているという傾向を示しています。男性も一部肺ガンや胃ガンを除くとやはりほとんどが偶発的要因となっています。

このあたりは私も何回か触れていますが、細胞増殖時の遺伝子のコピーミスといった偶発的要因がガンの原因であることが確認されているわけです。

ガンは高齢者に多くなりますが、これは細胞分裂に伴う異常を引き起こす頻度が上がったり、それを修復する力が低下し、免疫機構なども下がることによると説明されています。

ガン家系などと言いますが、遺伝的要因はごく一部で、乳ガンや家族性大腸ガンで見られる程度のようです。ガンの発生頻度は高くなっていますので、親族にガンが多いと言っても特に珍しいことでは無いと言えるようです。

環境要因もタバコやウイルス感染が原因で起こるものもありますが、これも全体から見るとごく一部と言えます。環境要因が大きいような文章をよく見ますが、例えばガンを予防できる食事や運動といったものもほとんど意味がなく、ほんの気休め程度と言えるのかもしれません。

私のような年齢になるとガンになってもいわば当然ですが、50代以前に発症するガンをいかに治療するかが現在の大きな課題と考えています。

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