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何故プーチンはウクライナに侵攻したのか

2022-03-02 10:17:28 | 時事
突然ロシア軍がウクライナに侵攻し、首都をめぐる攻防戦も激しくなっっているようです。

ロシアとウクライナで停戦をめぐる協議も行われましたが、どうも何も決まらず当面は戦闘状態が続くようです。このところメディアもこの問題を大きく取り上げていますが、私はプーチンが何故武力侵攻という暴挙に出たのかがよく分かりません。

戦争には大義名分が絶対に必要ですが、プーチンの演説を聞いても正当化するような内容は全く出てきませんでした。ロシアの要求は非武装化と中立の維持のようですが、これを目的として軍事行動に出るのは、国際的な反発などを考えても得策ではないような気がします。

歴史的に見ると、30年前にソビエト連邦が崩壊するまでは、ロシアもウクライナもソビエトという国を構成する15の共和国のひとつでした。ソ連崩壊後15の構成国はそれぞれ独立して新たな国家となり、新しい国旗や国歌も制定されています。

30年たってもロシアは同じ国だったという意識があり、とりわけウクライナへの意識は特別なものがあると言われています。特にプーチンはウクライナを「兄弟国家」と呼び、強い執着があるようです。

しかしここにきてウクライナ国民という意識が作り上げられ、ウクライナはそうした兄弟意識は無くなったとされています。

それでもプーチン政権はその影響力を及ぼそうとして、2004年のウクライナ大統領選挙でもロシアよりの候補をあからさまに応援したようです。2014年に欧米よりの政権が誕生すると、プーチンはロシア系の住民が多いウクライナ南部のクリミアを軍事力を使い一方的に併合してしまいました。

この時のことはあまり記憶にありませんが、この成功でプーチンは今回の侵攻を決断したのかもしれません。もうひとつのカギが「NATO(北大西洋条約機構)」の東方拡大といわれています。

NATOは冷戦時代にソビエトに対抗するために、アメリカなどが作った軍事同盟という側面があります。ソビエトが崩壊すると、NATOは元々共産主義だった国に民主主義を拡大する政治的な役割を担うようになりました。

東欧諸国は経済的に豊かだった民主主義陣営に入ることを望み、ポーランドやチェコなども続々NATOに加盟し、こうした動きを東方拡大と呼んでいます。ロシアはこの東方拡大に抵抗感があり、東欧諸国に軍事施設を設けることを嫌がっているようです。

そこでプーチンはNATOの東方拡大を約束違反だとして厳しく批判しています。かなり大雑把に書きましたが、このような歴史的背景があったとしても、軍事侵攻する理由には乏しいような気がします。

そもそもプーチンはどのような決着を予想しているのでしょうか。私の家ではかみさんと「ゴルゴ13」に頼むしかないのではと話しています。


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