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49歳までにガンになる人が30年で8割増

2024-08-13 10:31:42 | 健康・医療
私の大学時代の友人であったM君が昨年肺ガンでなくなりました。M君とは2人だけの同窓会と称して、二人の中間で年2回ぐらい飲み会をしていました。

昨年夏にあった時肺ガンの状況を話してくれましたが、若干危惧していました。こうした親友が亡くなってしまうことは本当に残念ですが、私もそういう歳になった(M君は79歳でした)とあきらめるしかないのかもしれません。

ハーバード大学の研究者たちが2023年、過去30年間で14歳から49歳までの新規ガン患者が8割増えたとする報告をしました。

研究者は1992年から2018年までに米国で様々な種類の「浸潤性」ガンと診断された380万人のデータを用いて、X世代(1965年から1980年生まれ)とベビーブーマー世代(1946年から1964年生まれ)のガン発生率を比較しました。

ガン罹患率がベビーブーマー世代よりX世代が増加しているのは、アジア系または太平洋諸島民族の男性を除くすべての人種及び民族グループでした。最も大きく増加したのはヒスパニック系女性で35%、続いてアジア系または太平洋諸島系女性20%、白人女性15%、黒人女性6%でした。

またヒスパニック系男性14%、白人男性12%、黒人男性12%の増加が示されました。喫煙防止キャンペーンは、過去50年間で最も成功した公衆衛生キャンペーンのひとつで、肺ガンが減少しました。

またヒトパピローマウイルスワクチンなどの公衆衛生対策は、子宮頸ガンの減少に役立っています。ただしすべてのガンを合わせると、増加したガンが減少したガンを数的に上回りました。

米国ガン協会、米疾病対策予防センター、世界保健機関は、ガンのリスクを減らすための一連の予防行動を提唱しています。これにはタバコやアルコールの使用を減らすこと、身体活動を増やすこと、食習慣を改善する事、母乳育児を推進することなどが含まれます。

しかし所得格差、保険未加入、食の沼地や食の砂漠、建築環境の欠陥その他の要因で、全ての人が健康的な食性活を送り、活動的に過ごすことは難しいようです。最近世界中で早期発症ガン、つまり14歳から49歳までに診断されたガンが増えています。

研究者らはこの傾向に基づいて、2030年には世界の新たな早期発症ガンの症例数とそれに関連する死亡者数がそれぞれ31%と21%増加し、最も多いのは40代と推定しています。

また国立がん研究センターのガン情報サービスのデータによると、日本では特に女性の早期発症ガンが増えています。なぜこのような傾向が出ているのかは、色々推論されていますがこれといったものは出ていません。

若年成人の老化の加速などとの意見もあるようですが、単なる推測の域を出てないようです。私はこの年齢を過ぎていますが、若干気持ち悪い現象といえる気がします。


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