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コメの消費量は減少しているのに糖尿病は増加

2022-07-04 10:32:43 | 健康・医療
このところ朝食に卵かけごはんとみそ汁という和食にしてからかなり経っています。

最近はコメの消費量はかなり減少しているようですが、私の家ではむしろ増えているかもしれません。こうしたコメが減っているのに、糖尿病が増えているのはおかしいというような意見があるようですが、根本的に関連はないと思っています。

これは糖尿病になると摂取カロリーを減らすということが治療の原則ですので、何か関連付けているのかもしれません。

実際のデータでは、国民1人当たりのコメの年間消費量は1962年度の118キログラムをピークに減少に転じ、2019年度はその半分以下の53.2キロとなっていますが、逆に糖尿病になる人は増えています。

厚生労働省糖尿病実態調査(1997年)では、日本人の約690万人が強く疑われると推計されていました。それが2019年国民健康・栄養調査では、20歳以上で糖尿病が強く疑われる人数は1196万人、可能性を否定できない人は1055万人いると発表されています。

これは米食ではなくパンや小麦を食べる機会が増えたせいで、糖質摂取が増えている可能性もあります。国民1人当たりの小麦の年間消費量は1960年の25.8キログラムから2019年は32.3キロと増えていますが、コメの消費量の落ち込みを補う程の増え方ではないようです。

甘いお菓子や糖分たっぷりの飲物が簡単に手に入ることもありますが、これほど多くの人が糖尿病になるのは異常といえるのかもしれません。

一時日本人がマグネシウムを多く含むオオムギや雑穀などを食べなくなった1960年代を境に糖尿病が増え始めたとして、マグネシウムの摂取と糖尿病の関連が注目されました。

マグネシウムはインスリンの働きをよくして糖の代謝を改善することが示唆されており、マグネシウム摂取により糖尿病のリスクが低くなることが報告されています。ただこれは必ずしも定説になっているわけではないようで、むしろ便利になって体を動かさないことが問題かもしれません。

1997年度の国民栄養調査では一日の歩数は男性8202歩、女性7272歩だったものが、2018年度では男性6794歩、女性5942歩と減少しています。

こういったデータは生活習慣のほんの一部を取り出したものにすぎませんが、私の友人でもそれほどひどくないようですが糖尿病の薬を飲んでいるのも何人かいます。何故糖尿病になるかの原因は明らかになっていませんが、かなり要因は多く個々によって違うのではないかと思っています。

コメには糖質以外ミネラルやタンパク質など身体によい栄養素が含まれており、このタンパク質は小腸で作られるホルモンを活性化させ、インスリン分泌を促進するというはなしもあるようです。

糖尿病を予防するには何か一つの要素にこだわるのではなく、程度な食事と運動が重要なのかもしれません。


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