大学と就職にまつわる噂を考える

私が就職するときは、全く就職活動などせずに決まってしまいました。私が卒論で所属していた研究室に何名か企業からの派遣研究者がいました。

就職の時期が近づいたとき、その中のHさんからうちに来ないかと誘いを受けました。よく知らない会社でしたが、それなりの大企業で研究開発を目指す会社ということで、お願いし簡単に決まりました。

最近学歴フィルターという言葉があるようですが、企業の人事がMARCH以上にしましょうなどと決めていることはないと思われます。ただボーダーラインはなくとも、限られた時間の中で人を採用ししていこうとなると、どうしても頭のいい学生が優先されるのでしょう。

学歴フィルターだと、説明会すら大学名で判別されるという話もあるようです。全員が平等・公平、横並びでスタートなどないため、自分で工夫する力が大事かもしれません。説明会に参加できなくとも、人のせいにせず情報を集められる学生は人材として魅力的といえそうです。

文学部は不利や情報学部は有利などの学部問題の噂があるようです。文系だと経営や経済が就職に強いといわれがちですが、即戦力ではないのであまり学部で有利不利はは決まらないようです。

先ほどの学歴フィルターでは大学名でフィルターがかかるので、早慶の文学部とMARCHの経済学部だったら前者が選ばれます。入学時に大学名と学部のどちらを優先するか悩んだら、大学名優先がいいようです。

理系の場合は企業によって、化学系なのか情報系か、工業系なのかがはっきり分かれており、それそれ専門性が高いので、たとえば化学系の会社は理学部が有利となります。専門用語や考え方が専攻でかなり違うので、違う分野からだとわからないということはあるでしょう。

一方で数学科みたいなところが圧倒的に不利かというと、理系そのものの市場価値が高いので、大きな問題にはならないようです。また理系最大の特徴は研究室推薦などがあることで、文系とは分けて考えるべきです。

理系の場合は、進級やゼミ選考などが就職以上に厳しいケースもあり、その分就職では人気材料になるというのは理解できます。学部についても有利不利はあまり無いと思いますが、仮にあったとしてもそのメリット・デメリットをうまく利用すればいいと思われます。

全部有利などの人はいないわけで、なんとなくバランスは取れているわけです。今やれることを考えるのが賢いやりかたといえます。頭の良い大学に通っている学生のほうが就職には有利だと思っていますが、それだけで社会で通用するわけではありません。

よく大学受験は10代における最大のイベントといわれていますが、就職活動は20代最初の大きなイベントいえるのかもしれません。