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ごっとさんのブログ

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怒らないことが認知症予防に

2018-12-05 10:31:02 | 健康・医療
老いとともに怒りやすくなる人が増え、これと認知症との関連を推測できるという意見があります。

これは必ずしも科学的な裏付けがあるものではなく、ある医師の個人的な見解ですが、何となくわかるように気もしますので紹介してみます。

心のときめきが自然治癒力を高める最大の要因であり、これは怒りとは共存できません。怒りが多ければそれだけ心のときめきのチャンスが少なくなってしまい、自然治癒力も衰えて、大脳の認知機能も低下することになるようです。

怒りは自律神経のうち交感神経を活性化させ、それによって副交感神経とのバランスを崩すことになります。このアンバランスが自律神経の高次中枢である視床下部を経て、大脳皮質に伝えられその機能を乱すことは十分考えられるところです。

さらに怒りは大脳の高等感情が統制を失った状態と言えます。大脳の秩序が乱れて、エントロピーが増大してしまっているわけです。生命の正常な動きはエントロピーを減少させようとしますが、怒りは大脳の認知機能が正常に働かない状態を作り出していると考えられます。

こういったことから認知症予防には、怒る機会を少なくした方がいいといえます。しかし一旦怒りの感情が生まれてしまったものを、むやみに押さえつけるようとするのも体にいいとは思えません。自然な感情に身を任せるということも、また必要なことです。

大切なのは怒りの感情を生み出さないことですが、これもなかなか難しいことのような気がします。この記事では生きとし生けるものはすべて悲しみを抱いているので、周りの人たちが皆悲しみを抱えていると思えば、怒りの感情は消えていくとしています。

またこれだけは譲れないということを年齢と共に、一枚一枚剥いで捨てていくことが大事としています。今回の怒りと認知症との関連は別にしても、年を重ねると怒りやすくなるのはなぜか非常に興味があります。

ただ私自身や同じような年齢の友人知人を見ても、それほど怒りやすくなっているような気もしません。ただ色々なことへのこだわりが強くなっているのは確かなようで、これを妨げられたりすると怒りが出やすくなるのかもしれません。

また若い時は怒りを感じても、周りの状況などを考慮してそれを表に出すのを避ける余裕があったものが、年を重ねるとストレートに出しやすくなると言えそうです。つまり怒りの感情を持つことは年齢に関係ないのですが、それを外に出しやすくなるのが年寄りということになりそうです。

ここでは怒りの感情を持つこと自身が認知症などと関連があるとしていますが、これを避けることは多分不可能のような気がします。