ごっとさんのブログ

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円形脱毛症の治療と思い出 その2

2017-04-07 10:29:28 | 健康・医療
前回30年以上前にひどい円形脱毛症にかかったことを書きましたが、かつらにしてから1年ほどで何とか治りました。

病気としてはたいしたことがないような気もしますが、私としてはかなり長期の大変な時期でした。まずかつらというのは自然の毛ではありませんので、全く修復力が出ないのです。ある程度の頻度で洗う必要がありましたが、その後少しずつきれいにそろえる手間が非常にかかりました。大部分女房がやってくれたのですが、かなり時間のかかる作業でした。

これが治癒したのは皮膚科の治療か精神科の治療が良かったのかわかりませんが、かなり多種の薬を飲んでいました。このころ今でいう軽いパニック症候群のような感じがあり、電車やバスに乗るのがかなり苦痛だったのですが、これもすっかりなくなりました。しかし回復に向かってからこの精神科の薬を減らすのが難しいようで、再発予防のため一日一錠だけになるのに数年かかったような気がします。

身体のすべての体毛がなくなってしまったのですが、どのくらいで元に戻ったのか覚えていませんが、足の脛の毛はついに生えてこず、今でもつるつるのままになっています。どうもここは毛母細胞自身が死滅してしまったようです。髪の毛は抜ける前まではかなり太い毛だったのですが、治って生えてきたものは細く柔らかい毛になり、今も変わっていません。

さてなぜ円形脱毛症になるのかというと、昔はストレスと考えられていました。ですから精神科の治療が必要だったのですが、現在は免疫に関する一種のアレルギー疾患とされているようです。

現在はいろいろな治療法が開発されていますが、局所療法としては冷却治療があるようです。これは禿げたところにドライアイスや液体窒素をあて、誤動作を起こした免疫細胞の働きをおさえて毛髪の再生を図る方法です。

また長期になりますが紫外線を照射するのも効果があると言われています。またスーパーライザーと呼ばれる装置を使用し、皮膚の奥まで届く特殊な赤外線を照射する方法もあるようです。

また飲み薬としてもステロイド類があるようですが、これは特有の辞めたあとひどくなるというケースがあるとされています。但しステロイド剤は外用として禿げた部分に塗るのは効果があるようです。飲み薬としては、抗アレルギー薬特に第2世代の抗ヒスタミン薬が良いようです。これで脱毛範囲の縮小が認められています。

これも抗アレルギー薬の一種ですがセファランチンという薬が、アレルギーの抑制だけではなく、血流を促進するようです。特に多発型によく使われているようですが、胃の不快感や食欲不振の副作用があるようです。

その他色々な薬が使われているようで、私もこういった治療薬があれば全身に広がることは無かったのかもしれません。この記事を読んでみると、私は何もしないのと同じようなもので、よく治ったものだと感心しています。