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マイアミオープン総括 錦織に求められるもの

2015-04-10 10:20:12 | テニス
先週のマイアミオープンテニスは、世界ランキング1位のジョコビッチの優勝で終わりました。ちょっと遅くなりましたが、この大会を振り返って、これからの錦織はどうすればもっとランキングが上がるかを総括してみます。

ブログでも書きましたように、錦織は準々決勝で長身のビッグサーバーであるイズナー(22シードとかなり下位の選手です)に、良いところなく負けてしまいました。準決勝はこのイズナーとジョコビッチの対戦でしたので、どんな試合になるか楽しみにしていました。開始当初はお互い良いサービスキープが続いたのですが、ジョコビッチの戦法が変わってきました。中盤までは強いストロークでコースを狙うと、より強い球が帰ってきて、これは錦織戦と同様でした。そこでジョコビッチはドロップショットで前後に動かしたり、スライスで遅い球を送ったり、ループ状に跳ね上がるショットなど多彩なショットを混ぜてきたのです。これによってイズナーのサービスを破りましたが、やはりイズナーの調子が良いようで、タイにされタイブレークまで行きました。それでも安定したショットで、ジョコビッチがとりました。

2セット目は、ジョコビッチの多彩なショットに、イズナーが対応できなくなり簡単に破れて、ジョコビッチの勝利になりました。
決勝戦は3位のマレー戦でしたが、スコア的にはかなり良い接戦となりました。マレーはもともと強く攻めるタイプではないと思っていましたが、久しぶりに見ると予想外に良くなっていました。基本的に守備的テニスではあるのですが、要所では良いショットを放ち、ジョコビッチを苦しめました。それでも2セット目を取ったところで力尽きてしまったようで、3セット目は1ゲームもとることができず6-0でジョコビッチがとり優勝しました。

この2試合を見ると、錦織には多くの課題があることがわかりました。もうマレーには勝てるだろうと思っていましたが、決勝戦ぐらい守りが固いと、ちょっとでも甘い球は叩かれとても勝てそうにありません。もちろんジョコビッチは遠い存在です。今の状況では錦織はランキング4位になりましたが、さらに上を狙うどころか、この位置を維持することも難しそうです。非常に良いストロークを持っているのですが、どうもそこにこだわりすぎているようです。また錦織は引き出しが多いと評価されていますが、それを出し切る前に負けています。相手によって戦術を変えるのは当然ですが、どうもその切り替えができていないような気もします。次のグランドスラムである全仏オープンまで何試合かありますが、その中でぜひうまい調整をしてほしいものです。