Kenshunブログ Swingin' Cafe♪

Caféだから色々なお話し・・・

創業120年の「神谷バー」で電氣ブランを飲む

2010年05月27日 | Gourmet

浅草の駅前にある『神谷バー』は明治13年創業

大正10年に建てられたビルは、浅草のランドマーク的存在

1階はバー、2階はレストラン、3階は割烹料理店となっています

開店前には常連客の行列ができる人気ぶりで

きっと、何年も通い続けてるんだろうなというような

帽子やジャケットがやけに似合う、元気でハイカラなおじいちゃんがたくさんいました

そんな大正ロマン漂う『神谷バー』に訪れた人が必ずといっていいほど飲むのが「電氣ブラン」

デンキブランは『神谷バー』の創業者、神谷伝兵衛が作ったアルコール飲料

当時電気が珍しかった明治時代に誕生した、ブランデーベースのカクテルで

名前の由来は、その頃最新のものに冠する名称として流行していた「電気○○」という形に

ブランデーの「ブラン」を合わせたものだそうです

電気ブランは、その度数の高さ(当時は45度)で口の中がしびれる状態と

電気で痺れるイメージとが一致していた為、ハイカラな飲み物として人気がありました

電気ブランは、ブランデー、ジン、ワイン、キュラソー、そして薬草が配合されたもので

材料の詳細、配合の割合は今も秘密にされています

基本的にはよく冷やしてストレートで飲むもので

神谷バーでは、注文すると口直しの氷水のグラスと共に運ばれてきますが

生ビールをチェイサーにして交互に飲む人の方が多かった気がします

また、『神谷バー』といえば多くの文学者も愛した場所

昭和を代表する作家、太宰治は作品『人間失格』の中で

「酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはないと保証し」と書いています

何はともあれ、是非、一度『神谷バー』でタイムスリップする感覚を味わって下さい





神谷バー
【住所】東京都台東区浅草1-1-1
【TEL】03-3841-5400
【営業時間】11:30~22:00(L.O.21:30) 
【定休日】火曜日 

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