My One and Only Song #45 平井堅『hug』

「My One and Only Song」

僕が独断と偏見でチョイスした唯一無二の一曲

大好きな曲、思い入れのある曲、泣ける一曲などを心をこめて

一曲入魂でお届けするコーナー


第45回目に紹介したのは、平井堅『hug』(2006)

元々は紅茶花伝のテレビＣＭソングとして使われた曲で

この業界ではよくあることだが、当初はＣＭ用に１５秒ワンフレーズだけの曲だったのが

あまりに反響が大きかったことから一曲に仕上げたのだそう

僕もこの曲がテレビから流れて初めて聞いた時から「これいい！」と思い

当時担当していた音楽番組Friday Music Junkieで「曲名は？いつ発売？」などと騒いだ事を思い出す

暫くして24thシングル「バイ・マイ・メロディー」のカップリングになると分かり

発売後すぐに聞いたのだが、それはサビからは想像もつかないほど素敵な曲に仕上がっていて

ＣＭでは「明日なんて来なくていい　この香りに酔いしれたい　１つになりたい心まで」

という部分だけだったのが

「目隠ししてもわかる　君の首筋の匂い　後ろから抱きしめて　２人でテレビを見て」という

何とも幸せそうな日常を描写したフレーズから始まる曲に生まれ変わっていて感動した

柔らかな歌声と穏やかなメロディで紡がれた、甘いひと時の描写が何ともいえないのだ

恋愛絶頂期の恋人同士のワンシーンをうまく実にうまく切り取っていると思う

これより以前でも、これより以後でもない

その愛が永遠だとしても、愛する二人にとってこの時間ってほんのひと時だけで

それを知ってか知らずか

「このまま時が止まっていい」「他になにもいらない」「明日なんて来なくていい」

と思うのだと思う



平井堅『hug』(2006)


　目隠ししてもわかる　君の首筋の匂い
　後ろから抱きしめて　2人でテレビを見て

　きっとこんな時間が　僕を大人にしてきた
　だけどそんな時間が　僕を子供にもする

　君のそばで　あたためて　他に何もいらないから
　とろける様な　キスを重ねて

　明日なんて来なくていい　この香りに酔いしれたい
　1つになりたい　心まで

　君の背中に僕の　鼓動を押しつければ
　言葉よりほら早く　伝わるねこの想い

　そっと君を包み込む　心地良いソファになりたい
　熱い君の耳たぶを　この頬で感じながら

　君のそばで　夢を見て　他に何もいらないから
　この部屋中　キスで満たして

　このまま時が止まっていい　この安らぎに甘えたい
　1つになりたい　いつまでも
　
　君のそばで　あたためて　他に何もいらないから
　とろける様な　キスを重ねて

　明日なんて来なくていい　この香りに酔いしれたい
　1つになりたい　いつまでも


作詞・作曲・歌／平井堅



平井堅 - hug

	Ken Hirai 15th Anniversary c/w Collection’95-’10”裏 歌バカ”
	DefSTAR RECORDS
	DefSTAR RECORDS

やっぱり、平井堅は裏も表も"歌バカ"でした。
オリコン・アルバム年間ランキング1位を獲得した、シングル・ベスト・アルバム『Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection '95-'05“歌バカ”』('05発売/累計250万枚突破)から5年。デビュー15周年を記念してリリースする"裏・平井堅ベスト盤"とも言うべきこのカップリング・ベスト・アルバムは、デビュー当時のシングルから32ndシング「SingForever」のカップリング曲まで、今も色褪せない名曲揃いのシングル・カップリング曲を収録されたファン必携のアイテム!耳馴染みのあるタイアップ楽曲も多数収録し、そのままオリジナル・アルバムとして発表しても名盤確定の内容にファンならずとも感動出来る内容となっております。

【平井堅】
生年月日／1972年1月17日大阪生まれ。三重育ち。
好きなアーティスト／Donny Hathaway
’95年デビュー。以降シングル34枚、オリジナル・アルバム8枚をリリース。デビューから5年に及ぶ下積み時代を経て、’00年、シングル「楽園」が大ヒット。男性R&Bシーンを牽引した。’02年、シングル「大きな古時計」では社会現象を巻き起こす。’04年、シングル「瞳をとじて」では、その年の最大のヒット曲となり、同年11月リリースのアルバ『SENTIMENTALovers』（売上220万枚）含め、オリジナル・アルバムは4作連続で100万枚以上の売り上げを記録する。
そして’05年に10周年を記念して『Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection‟95-‟05“歌バカ”』をリリースし、250万枚を突破した。また、海外アーティストとの共演も積極的におこなっている。’02年にベイビー・フェイスとの共作でシングル『Missin‟you～It will break my heart～』をリリース、’03年に日本人男性ソロアーティストとしては初めてN.Y.にてMTV UNPLUGGEDに出演、同年のスティーヴィー・ワンダー日本公演でサプライズ・ゲストとして「You Are The Sunshine of My Life」を共演、MTV JAPAN AWARDS ‟06では、ジョン・レジェンドと「What a Wonderful World」を共演した。’10年10月にはトリプルヘッダーのイベントにてR&Bの女王ロバータ・フラック、ラウル・ミドンと共演。’98年から本人が好きな曲をカヴァーし披露するコンセプト・ライヴ“Ken‟s Bar”をライフ・ワークとして展開している。
そして”永遠の歌バカ”は40歳を越え日本を代表する男性ソロアーティストとして一層の活躍が期待される。