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宇多田ヒカル「花束を君に」の衝撃

2016年04月21日 | Music

宇多田ヒカルが5年ぶりにシーンに帰ってきた

正確には2012年に配信限定で「桜流し」を出しているので作品の発表は3年半ぶりになる

「アーティスト活動」の休止と「人間活動」への専念は2010年当時様々な反響を呼んだ

それから5年、彼女は母の死と再婚、そして母となることを経験した

「人間活動」で彼女が得たものとは何だったのか

それは今回の新曲「花束を君に」を聞けばよくわかる


“普段からメイクしない君が薄化粧した朝”というはじまりの一行は

次の一行、また次の一行と読み込むごとに

死の歌なのだと衝撃的に気付かされる

死に化粧した最愛の人を前に言葉に出来ない想いが込み上げる

誰もが心の奥の方に刻み込んでいる風景ではないだろうか

そして次の瞬間、涙が溢れてくる


哀しみと愛しさはやがて感謝に変わり

“どんな言葉並べても 君を讃えるには足りないから

 今日は贈ろう 涙色の花束を”と綴じられる

そしてまた、次に聴く時、冒頭の歌詞が胸を突き刺す


母の死を弔った彼女が母になり哀しみは慈しみへ

1人の天才少女は1人の母となり

歌声に温かく包み込まれていくような雰囲気を纏い

優しさと逞しさを兼ね備えて戻ってきた


花束を君に
宇多田ヒカル
Universal Music LLC

【タイアップ】NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌

真夏の通り雨
宇多田ヒカル
Universal Music LLC

【タイアップ】日本テレビ「NEWS ZERO」テーマ曲


コメント (1)
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