B.T.EXPRESS 『HAVE SOME FUN』
from ALBUM「1980」(1980)
ダンス・クラシックの定番中の定番
“グルーヴ&メロウ”とでも言おうか
親しみやすいメロディーに爽快なボーカル、ドラマティックな展開
どことなく懐かしさを感じる“切な感”がたまりません
そして、黒人クラブミュージックの入門編としては避けて通れない名曲
1974年にデビューし8週連続No.1を獲得し
当初はファンク路線のメインストリームを走ったB.T.EXPRESS
そして後期の彼らはディスコサウンドへと傾倒していきました
ちなみにB.T.EXPRESSは、「Brooklyn Transit EXPRESS」の略だそうです
名盤復刻シリーズ“ソウル・ウォーカー”の1枚。ダンス・クラシックスとして知られながら、長い間廃盤となっていた「ハヴ・サム・ファン」を収録した、BTエキスプレスの80年リリース作品。
【B.T.Express】
人種の坩堝ニューヨーク、ブルックリン――R&B/レゲエ/ラテンといった多種多様な音楽が混ざり合い、人々の生活に密着している街……。そんな都市の喧騒を直送したのが"ブルックリン・ビート"であり、それを体現するファンク・バンドがB.T.エクスプレスだ。
ブラス・コンストラクションを世に送り出した敏腕プロデューサー、ジェフ・レインによって見出された彼らは、デビュー・アルバム『ドゥ・イット』(74年)に収録された「ドゥ・イット」「エクスプレス」の大ヒットにより、一躍メインストリームに浮上する。ストリートの発するエネルギーや匂いをそのまま真空パックしたような骨太ファンク・サウンドは、弱肉強食の街・ブルックリンをサヴァイヴァルする厳しさを感じさせ、一瞬の予断も許さぬような緊張感を漲らせていた。
そして80年代に入ると、時代のトレンドを大胆に取り入れたブラック・コンテンポラリー系のサウンドに接近。スウェイ・ビートを用いた「ハブ・サム・ファン」(80年)は、クラブ・クラシックの大名曲となった。常にストリート感覚を反映させた音作りが、曲の鮮度を保つ秘訣なのだろう。