一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

紅葉~毛無山

2005-10-26 22:10:36 | 日記・エッセイ・コラム
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 今日、ご主人様と奥様は紅葉を見に行った。
ちょっと時期的に遅いかなと思ったが、天気も良いのでドライブがてら出かけていった。
まずは、まだ行った事のない豊羽鉱山へ向かう。
国道230号線から道道1号線へと右折し、定山渓温泉を抜けると右側の林道に入っていった。
その途端、山並みが綺麗に色づいていた。
「まだ紅葉が残っている」
二人は赤や黄色に染まった山並みを眺めながらのんびりと車を走らせた。
すると、道路のど真ん中に車を停めているやつがいる。
運転席側のドアを開け放し、中には誰も乗っていない。
「非常識なやつだなあ」
と思いながらよけて通ろうとすると、カメラを片手に山並みを眺めている立派な中年のご婦人がいた。
「なるほど」と、納得したようなご主人様と奥様はその場を離れた。
そして時々車を停め、紅葉を眺めながら豊羽鉱山を目指した。
すると、先ほどの立派な中年のご婦人の乗る車も二人の後を同じようについてくる。
結構行動力はありそうだ。
それに行先も同じようだった。
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 しばらく走ると色づいた山並みの中から、豊羽鉱山が現れた。
初めて見る鉱山だ。
ご主人様は鉱山の中を見たくて敷地内に入ろうとした。
しかし、『ここから先は部外者立ち入り禁止』の立て看板に阻まれ、Uターンを余儀なくされた。
ところが、例の立派な中年のご婦人は立て看板の前に車を停め、出てくる鉱山の車輌に次々と手を振り止めようとしている。
三台ほど無視された後、やっと一台の車が止まってくれた。
なにやら交渉しているようだ。
車に乗っていた男の人は、最初は首を横に振っていたが、根負けしたのかとうとう首を縦に振った。
ご婦人の勝ちのようだった。
ご婦人は車に乗ると鉱山の中へと消えていった。
この見事なおばちゃんのパワーにご主人様と奥様は脱帽していた。
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 二人はこのあと道道1号線に戻り、さっぽろ湖で休憩した後、朝里川を通り赤井川村へ向かった。
山々の紅葉は終わった所とまだ綺麗に色づいている所があった。
よく見ていると、白樺の多い山はすでに葉が落ち紅葉は終わっていたが、それ以外の広葉樹は赤や黄色で綺麗に山をおおっていた。
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 赤井川村へ向かう途中、北海道ワインで『小樽市の皆様へ』という地域限定のワインを買い、更に車を走らせると、ご主人様はおかしな標識を見つけた。
『毛無峠1合目』とある。
しばらく行くと、『毛無峠2合目』、さらに3合目、4合目・・・
どうも峠を上るたびに毛が抜け落ち、生え際までもがズリズリと上がっていきそうだ。
ご主人様は最近頭の毛が気になって仕方がない。
とうとう頂上に着いた。
そこには大きく『毛無山』と書かれた看板があった。
車を降りると風が強く、毛が全て抜け落ち飛んで行きそうだった。
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 このあと、ご主人様と奥様は赤井川村のホピの丘でベーコンとソーセージを買い、小樽の栗原蒲鉾店で蒲鉾を買い帰路についた。
家に着いてから、これらを肴にワインで一杯やったのは言うまでもない。


コメント
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