一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

へび女

2008-06-16 21:53:57 | 日記・エッセイ・コラム
 なにやら妖怪めいたタイトルだが、10何年ぶりに、カミさんと二人でお祭りに行ってきた。
中島公園は道の両側に露店が並び、人であふれ返っている。
子供の頃からある、懐かしい露店も多かった。
射的屋、金魚すくい、スマートボール、形抜き・・・等等。
 公園の中央には見世物小屋が集まっていた。
その中で、子供の頃に見た記憶がある、『へび女』というのがあった。
私の記憶では、『ヘビ女』というのは、上半身が人間の女で、下半身がヘビだったような記憶がある。
もっとも、下半身のヘビは、子供の目にも作り物だというのが分かっていた。
同じようなものに『たこ女』というのもあったような気がする。
そんな思い出もあり、呼び込み人に誘われるように小屋の中に入っていった。
Hebionna23
 最初は訳の分からぬ御姉さん方のコントやマジック、それに歌があり、15分ほどして、やっと『へび女』の登場となった。
ところが、この『へび女』、意に反して、普通の女性であった。
頭のてっぺんから、足のつま先まで、どこをどう見ても普通の女性である。
では、なぜ『へび女』というのか。
Hebionna13
実はこの女性、なにを隠そうヘビを食ってしまう女性なのだ。
その食ってしまうヘビというのは、うどんほどの細いアオダイショウだ。
しかも、アオダイショウの入手が困難らしく、午前中に頭部を食いちぎったやつを食いまわししているという。
正直言って皆引いてしまった。
こんなグロテスクなものを見るぐらいなら、昔のように子供だましの『へび女』の方がよっぽどお祭りらしくて良かったね。


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藻岩山、砲台跡

2008-06-05 21:27:53 | 日記・エッセイ・コラム
 藻岩山の砲台跡まで登ってきた。
自宅からのんびりと歩いて登山道まで行く。
普段なら、ちょっとした近距離でも車で行くのだが、同じ道を歩いていると、車を運転していては見えないようなものが良く目に映る。
風変わりな喫茶店やレストラン、画家のギャラリー・・・等々。
「たまには歩くのも良いなあ」と思いながら登山道の入口に着いた。
Houdaiato13
そこで真っ先に目についたのは、『熊出没注意!!』という看板だった。
この手の看板は、北海道ではごくありふれたもの。別に珍しいものではない。
だが、藻岩山でこの看板を目にしたのは初めてだ。
藻岩山と言っても、一応札幌市の中央区だからね。
Houdaiato23
ところが、もっと驚いたのは、その横にあった『マムシが大量発生しているので、迂回して登頂願います』という警告板だった。
こんなものは子供の頃から、一度も目にした事はない。
確かに藻岩山にはマムシがいるという話は昔から聞いていた。
だが、実際には見た事がなかった。
そのマムシが大量発生しているという。
やっぱり何かがおかしいのかね。
そんなことを考えながら登山道を登っていった。
Houdaiato33
 藻岩山には登山道の脇に、頂上まで順番にお地蔵様がいる。
まずは最初のお地蔵様に挨拶する。
綺麗な赤いべべを着ている。
ところが良く見ると、このお地蔵様は『二番』と書いてある。
『一番』は何処だ? と周りを見渡したが見つからない。
ま、帰りにもう一度探そうと思い、そのまま登っていった。
Houdaiato43
しばらく行くと、数年前の風台風で倒された木が、そのままになっている。
Houdaiato53
登山道の脇にも大木が倒れたままだ。
ここは天然記念物の原始林なので、人の手は一切出せないようだ。
長い年月を掛け、倒木更新を待つしかないという。
Houdaiato63
ただ、倒された木ばかりではない。
立派なハルニレの大木が聳え立っていた。
そんな原始林を見ながら登っていった時だった。
足元でなにやらガサゴソと音がする。
立ち止まり、ふと足元を見た。
正直ビックリしたね。
登山道の入口にあった看板が頭の中を過ぎった。
Houdaiato73
なんと草の下からヘビが出てきた。
一瞬、「マムシか?」と思ったが、こいつはおそらく“アオダイショウ”だろう。
子供の頃なら、首根っこを捕まえて遊んでいたが、あの看板を見てからは、とてもじゃないが捕まえる気にはなれなかったね。
そのままヘビにバイバイして、さらに登って行った。
Houdaiato83
息も切れ掛かった頃だった。
やっと砲台跡に着いた。
Houdaiato93
大砲が乗っていたであろうと思われる、頑丈なコンクリートの台座もある。
だが、本当の話では、ここに大砲があった訳ではないようだ。
このコンクリートの台座は戦後の進駐軍が設置したケーブルカーの跡のようだ。
ま、そんなことはどうでもいいことで、腹が減ったので、休憩しながらおにぎりを食べた。
のんびりとしていると、野鳥の声が聞こえる。
本当に良い場所だ。
Houdaiato103
 一息ついたところで帰り道についた。
のんびりと下っていると、目の前を“エゾリス”が走り抜ける。
名前の知らない昆虫がオッチラオッチラと登山道を横切る。
本当に藻岩山は飽きない。
Houdaiato113
 麓に着いてから、あのお地蔵様の『一番』を探した。
だが、何処にもいない。
「ひょっとして観音寺の中か?」と思い、境内に入ってみたが、そこにもいない。
しょうがないので、帰ろうとしたら、いた。
観音寺の向かいに、ひっそりとたたずんでいた。
 ところで、なぜ、今日、砲台跡まで登ったかって?
それは、現場確認もあったのだが、詳細は今のところはまだ秘密だ。
「フフフッ・・・ フフフフフッ・・・」


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