お雛さん

　休みの日、朝寝坊を決め込みのんびりと寝ていると、なにやら一階の和室からゴソゴソと音がする。

カミさんが何を始めたのかと思い行ってみると、段飾りのお雛さんを出していた。

 

 

　段飾りのお雛さんを出したのは何年振りだろう。

和室を整理したので、久しぶりのお出まし。

一人一人に表情があり、本当に優しい顔をしている。

　右側の壁にかけてあるのは、掛け軸のお雛さん。

こちらはカミさんが生まれた時に親戚からもらったそうで、60年以上前の年代物。

　そして、玄関には手作りの可愛いお雛さんも。

 

 

　それぞれを見ているだけで本当に心が和む。

三月三日まで、毎日が楽しみだね。

 

二人だけのお正月

　子供たちが巣立ち、親の手が離れ、やっとカミさんと二人きりになれた。

そんなお正月は本当にのんびりとしていて、時間がゆったりと流れている。

好きな時に起き、一日好きな時間を過ごしている。

この年になってやっと二人だけの新婚生活ができたような気がする。

そんな元旦を過ごしていると、外は相当寒かったんだろうね、玄関に置いている花瓶の水が凍っていた。

 

 

 

　去年は中の見えない陶器の壺を花瓶代わりにしていたので、気が付いた時には凍って割れてしまっていた。

今年は泡食って部屋の中へ避難。

そんなのんびりとした正月を過ごしている。

なんだかホッとするね。