一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

とうとう

2007-11-21 22:44:25 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日、娘と彼氏がやってきて、一緒に夕飯を食べていった。
なんでも、彼氏のお父さんが病に倒れたそうで、一緒に実家に行ってきたそうだ。
一応、危機は脱したと言うので、安心して帰ってきたようだ。
いつものように食べ終わった後、のんびりと飲んでいたら、急に彼氏の方が真顔で、
「おじさん、おばさん、話があるのでこっちに来てくれませんか?」と言う。
一瞬、私はお父さんの病状がよくないのかな? と思った。
彼氏はいつになく真顔で背筋を伸ばし、かしこまったように話し出した。
「実は話が逆になって申し訳ないのですが、父が急に倒れてしまい、実家の方に先にはなしてきたのですが・・・
Nさんを僕のお嫁さんにください!」
 私とカミさんは、「エッ?」という顔をして、しばし言葉に詰まってしまった。
確かに娘と彼氏は大学の一年の時から付き合っているから、かれこれ六年くらいになる。
私としても来年くらいには言いに来るかな? と思っていたが、なんの前触れもなく言われたものだから、正直戸惑ってしまった。
でも、よく話を聞くと、彼氏の実家の方では、早く結婚したほうが良いといっているようだ。
それに家族全員が喜んでいると言う。
私もこんな娘でいいのならこっちの方からよろしくお願いしたいくらいだ。
でも急すぎたな。心の準備もあったものではない。
正直前もって分かっていたなら、最初の一発目は冗談でも断ってやろうと思っていたが、それもかなわぬ冗談となってしまった。
まあ、そんなこんなで娘と彼氏は婚約ということになり、彼氏が持ってきたシャンパンを開け、皆で乾杯した。
どうやら彼氏は結婚の承諾をもらったら、私と飲みたかったらしい。
本当に急な話だったが、本当に嬉しいね。
この話を今日、息子に話したら、一瞬固まっていたが、後でこっそりと娘にメールしたらしい。
「婚約おめでとう! 幸せになれ!」と。
 大きくなってからは、普段、話もろくにしない二人だが、やっぱり姉と弟なんだなあと、しみじみ思った。
今宵はその余韻を楽しみながら、美味しくバーボンを飲んでいる。


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やっと冬囲い

2007-11-19 18:50:31 | 日記・エッセイ・コラム
 今日、やっと冬囲いが終わった。
裏庭の方は、一人でちまちまとやっていたのだが、おもてのヒバだけは一人では手が回らない。
20年以上前に植えた時には、本当に小さく可愛らしかったのに、今では私の背よりも高く、思いっきり膨らんでいる。
そいつが10本ある。
とてもじゃないが一人では無理だ。
いつもカミさんと二人でやっているのだが、最近、休みがなかなか合わず、やっと今日終えることができた。
これでいつでも雪よ来い! だ。
 そう言えば、二人で作業をしている時に、近所のKさんが通りかかった。
Kさんのところはいつも早めに冬囲いをしているので、「もう全部終わったの?」と聞いたら、「いやまだ残っている」と言う。
庭を見る限りでは、終わっていると思うのだが、どうやらとんでもない物が残っているようだ。
Kさん曰く。
「タヌキが残っている」
「タヌキ?」
思わず訊き返した。
そう、Kさんの所には、確かにタヌキがいた。
もっとも、生きているタヌキではない。
とてつもなくデカイ、タヌキの置物だ。
それが広い庭のど真ん中に鎮座している。
確かに裸のままだと見るからに寒そうだ。
そのタヌキにもムシロという服を着せるようだ。
 今日の札幌は本当に寒かった。
日中でも氷点下。
裏庭に板氷があったのだが、日差しが当たっても解けることはなかった。
もうすぐ雪に覆われる。
でも、またそれも楽しい。


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タビとハシボソ

2007-11-18 21:51:32 | 日記・エッセイ・コラム
 休みの日、いつものようにカミさんがハシボソに餌をやってしばらくたつと、急にハシボソが騒ぎ出した。
「ガァ~ガァ~」とかなり騒々しい。
またハシブトがやってきたのか、と思いベランダに出てみると、ハシブトはいない。
どうしたんだろうと思っていたら、いた。ハシボソの餌を横取りした張本人が庭のど真ん中で餌を食べている。
タビだった。
同じカラスでも、攻撃的なハシブトなら猫など意に介しない。
逆に威嚇するぐらいだ。
人間を威嚇するのもハシブトだからね。
だが、ひ弱なハシボソは、ただ騒ぐだけ。まるでタビも追い払ってくれと言わんばかりだ。
でも、この日はほっといた。
すると、タビの食べ残しをハシボソが食べている。
それからは両者うまくやっているようだ。
タビがいてもハシボソは騒がなくなった。
どうやら我家の裏庭は、面白い連中が住み着くようになってきた。
そう言えば、そろそろヒヨドリが来る季節だ。
裏庭を見ていると、結構楽しい。


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ハシボソガラス 其のⅡ

2007-11-15 16:01:31 | 日記・エッセイ・コラム
 カミさんがハシボソガラスに餌をやるようになってから、数日が経った頃。
庭で「ガァ~ガァ~」とカラスが騒いでいる。
見ると、庭の真ん中で1羽のカラスが餌を食べているのだが、よくよく見ると、いつものハシボソじゃあない。
一回り大きいハシブトガラスだ。
自分達のエリアを侵され、餌を取られたハシボソが騒いでいるのだ。
それを見たカミさんが、ハシブトを追い払おうとするのだが、一向に庭から出ようとしない。
しないどころか、サクランボの枝にとまり、こちらを睨みつけている。
とうとう頭にきたカミさんは、石を投げつけた。
さすがにこれにはハシブトもまいったようで、逃げ去って行った。
ところが、ハシボソも驚いて飛んでいってしまった。
こんなことが一週間ほど続くと、ハシボソのほうは学習したようだ。
ハシブトに石を投げても、ハシボソは逃げなくなった。
ここは自分達を守ってくれるエリアだと、ハシボソは認識したようだ。
今では安心して餌を食べている。


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ハシボソガラス 其のⅠ

2007-11-11 21:32:06 | 日記・エッセイ・コラム
 夏の頃からだろうか。
家の裏にある、児童会館の屋根に二羽のカラスがたたずむようになった。
良く見ると、クチバシが細いハシボソガラスだ。
この二羽は本当に仲が良い。
まるで恋人同士のように、いつも一緒だ。
Hashiboso
ただ、二羽ともかなりやせ細っている。
うまく餌を取れないのだろうか・・・
可愛そうに思ったカミさんが二階のベランダから裏庭に餌を投げてみた。
すると、餌を取りに行きたいようなのだが、上手く飛べないようだ。
児童会館の二階の屋根から一階の屋根へ。
そしてサクランボの枝にとまり、ヨチヨチと枝を伝ってやっと裏庭に降りてきた。
餌を取って戻る時も、サクランボの枝、一階の屋根、そしてやっと児童会館の二階の屋根へと戻っていく。
良く見ると、羽がボロボロになっている。
二羽ともそうだ。
一回り大きいハシブトガラスにやられているのだろうか・・・
でも、この二羽のカラス。餌を取ってくると、必ず二羽で分け合って食べている。
本当に仲が良い。
とうとう、うちのカミさんはこのカラスにも餌をやりだした。


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タビ登場

2007-11-08 20:20:33 | 日記・エッセイ・コラム
 ビビが亡くなってから一ヶ月ほどたった頃だった。
休みの日の昼下がり、何となく二階の窓からおもてを眺めている時だった。
向かいの家から道路を渡って我家に向かってくる黒っぽい猫がいるのが目についた。
玄関先にいるカミさんに声をかけた。
「ビビそっくりな猫が、今こっちに来た」
「エッ? どこ?」
 二人で騒いでいると、近所のKさんが、
「ビビなら、今、裏庭に行ったよ!」
 そう言うくらい良く似ていた。
直ぐに裏庭に行ったが、その猫は何処かへ行ってしまったようだ。
 それから三日後、芝刈をしようと裏庭に行くと、その猫はベランダで日向ぼっこをしていた。
一見黒猫のようだが、よくよく見ると、口の回りから喉下と両手足の先だけがまるで足袋を履いたように真っ白になっている。
そこで名付けた、「お前はタビだ!」と・・・
Tabi3
その日からは、毎日のように遊びに来ている。
カミさんが試しに餌をやってみた。
恐る恐る近寄り、餌を取るとサッと離れてしまう。
根っからの野良のようで、かなり人間を警戒しているようだ。
なんとか手なずけようと、カミさんは毎日、朝晩、タビに餌をやっている。
こんな野良でも、癒されている自分達だった。
それにカミさんが餌をやっているのは、タビだけではなかった・・・


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半年が経った

2007-11-05 20:27:45 | 日記・エッセイ・コラム
 ビビが天に召されてから、半年が経った。
気がつくと、すでに紅葉は終わり、枯葉が舞っている。
最初の一ヶ月は確かに参ったね。
何にも手につかない。
ペットロスという言葉があるのは知ってはいたが、まさか私とカミさんがなるとは考えてもいなかった。
仕事から帰ってきても、いつも玄関まで出迎えてくれるはずのビビがいない。
家の中でくつろいでいても、フッと黒い影が足元を通り過ぎる。
しばらくは、『ビビはもういないんだ』という実感が涌かなかった。
でも、やっと最近になって、ビビの死を受けいれられるようになってきた。
というのも、新しい珍客が我家に現れるようになったからだ。
その話はこの次に・・・


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