一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

野鳥

2006-01-18 20:59:50 | 日記・エッセイ・コラム
Yachou1
 最近、野鳥が家の周りを飛んでいるのをよく見かける。
時々二階のベランダに絡み付いているぶどうの木にとまり、残っているぶどうを食べているようだ。
この前、まだぶどうがあるのかな、と奥様がベランダを開けて見ると、すべて食べ尽くされていた。
それでも野鳥はぶどうを探して木の間を飛び交っていた。
そう言えばこの野鳥、夏の間は庭に植えてあるブルーベリーを食べていた鳥だ。
冬場は餌が少ないので大変だろう。
かわいそうに思った奥様は、ためしにりんごをぶどうの木の上に置いてみた。
すると最初は一羽だけがやってきて、警戒しながらりんごをついばんでいる。
そのうち安全だとわかると、「ピーピー」とかん高い声で鳴き始めた。
どうやら仲間を呼んでいるようだ。
Yachou2
するとまもなくもう一羽やってきた。
仲良くりんごをついばんでいる。
この二羽は夫婦のようだ。
それからは毎日食べ続け、 このりんごは三日で食べ尽くされてしまった。
家の冷蔵庫にりんごはもうなかったので、奥様は今度はみかんを置いてみた。
しかしみかんはお気に召さないらしい。
ついばんだ跡も無い。
やはり、りんごでなければだめなようだ。
 夕方、奥様は夕飯の買い物に行ってきた。
買ってきた買い物袋の中には、ちゃんとりんごが三個入っていた。
もちろん野鳥の分もである。


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アミュー

2006-01-08 21:14:57 | 日記・エッセイ・コラム
Amyu
 アミューとはご主人様と奥様がご近所で一番仲良くしているKさん宅の犬の名前だ。
犬種はミニチュアダックスフント。
いつもKさんと孫のAちゃんと一緒に散歩している。
アミューはご多分に漏れず足が短い。
そのため雪の上を歩くと、アミューだとすぐわかる。
なんせ足跡と一緒にお腹を擦った跡が残っているからだ。
 今日も家の前にアミューの足跡があったので、ご主人様と奥様が出て行くと、吠えながら近寄ってきた。
このアミュー、ご先祖様は猟犬で頭が良い筈なのに、どうも物覚えがあまりよくないようだ。
ご主人様と奥様とはいつも会っているはずなのに、最初は必ず吠えまくる。
そのうち思い出すのか、抱っこするとベロベロと顔を舐めまくっている。
 ご主人様と奥様はアミューを可愛がっているが、僕は苦手だ。
こいつが来ると、いつも玄関の片隅に座って覗いているだけだ。
でも、なぜかアミューは僕の存在に気がつかない。
僕の匂いすら感じないのか?
少なくとも先祖は猟犬だろ。
だったら少しは感じろよ!
と言っても無理か・・・
 そんなアミューでも今年はお前の年だ。
今年一年間、動物達の大将だ。
僕はちょっぴり羨ましくなった。
なぜって?
僕には大将になれる年がないからな~・・・。


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猫年

2006-01-01 18:57:15 | 日記・エッセイ・コラム
Nekodosi3
 あけましておめでとう。
世間では今日から戌年らしい。
でも、ちょっとまってくれ。
十二支に犬がいるのに、どうして猫がいないんだ?
ねずみさえいるんだぞ。
どう考えてもおかしいじゃないか。
そこでご主人様に訊いてみた。
すると昔からこんな民話が語り継がれているそうだ。

 昔々、ある年末に神様が動物達にお触れを出したそうだ。
「新年の挨拶に来た順番で、それぞれ一年間、動物の大将にしてやろう」
これを聞いた動物達はめいめい元日の朝を待ちわびた。
ところが猫はいつ神様の所へいくのか忘れたため、ねずみに訊いてみた。
するとねずみはわざと一日遅れの日を教えてやった。
それで猫は十二支に入ることができなかった。
そのため今でも猫はねずみを恨んで追い回すそうだ。

 なんとなくわかるような気がする。
さすがにねずみを見かけることは最近めったにないが、チョロチョロと動くものにはすぐに追いかけたくなる。
僕の干支がないというのは、ねずみにだまされたせいだったんだ。
ま、そんなことはどうでもいい。
新しい年が始まった。
今年はどんな年になるんだろう。
僕はふとご主人様を見上げた。
年末の疲れがでたせいか、うとうとしている。
傍らのテーブルに置かれているバーボンは半分ほどなくなっていた。
どうやら今年もかわらないようだ。
本年もよろしくお願いします。


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