先日、佐賀市川副町にある「佐野常民記念館」を見学してきました。この施設は筑後川の河口付近で本流から分かれた早津江川に面したところにあります。
行ってみると人が多いのにびっくり。大型バスが3台来ており、私の車は河川敷の駐車場に誘導されました。交通整理員やボランティアガイドもいます。
理由はこれでした。
記念館の目の前が佐賀藩の三重津海軍所跡地なのです。実は数年前に研修でこの記念館を訪れたことがあります。2階が佐野常民記念館、3階が海軍所のインフォメーションコーナーになっています。
佐野常民はこの地に生まれ、幕末に創設された長崎の海軍伝習所に1期生として参加しました。
そして藩主に海軍創設の必要性を説き、この海軍所の責任者となりました。また佐野は日本赤十字社の創設者でもあります。佐賀の七賢人の一人です。
前に来た時は、見学者は私たちだけで、館長さんから丁寧に説明を受けました。海軍所跡については、ちょっと話があっただけで気にも留めませんでした。
今は、皆さん世界遺産となった海軍所跡の見学が目当てです。位置関係はこの様になります。
三重津海軍所の配置図です。右の修覆場地区に洋式船を修理する乾ドックが設けられていました。
以前行われた乾ドックの発掘の様子です。
(佐賀市教育委員会提供)
海軍所跡地といっても、目の前には河川敷の広場があるだけです。
そこで記念館ではVRスコープを無料で貸し出しています。跡地に設けられた1から5までのスポットに順を追って到着すると、イヤフォンから音声が流れ、箱型のスコープに目を当てると、当時の海軍所のパノラマ画像が見えます。子どもは喜びそうです。
佐賀市は佐賀平野の田園都市と思っていたら、川副町等と合併して海に面した町になっていました。
登録されますと行ってみようと言う気になりますね
地元新日鉄さえ見学に行こうかなと思います
アップの写真で位置関係が良く分かります
やはり世界遺産効果ですね。