田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

少し歩こうと高良山へ

2022年06月29日 | 日々の出来事

 このところ毎日の歩く距離が伸びません。今月の初めには高良山へ行きました。とはいっても山登りではなく、整備された山の上の自動車道を少し歩いただけです。森林公園に車を置いて歩きます。ここは先ごろツツジの季節に来たばかりです。目の前に山頂があります。

 山上の道路を歩きます。耳納スカイラインという洒落た名前が付いていて、耳納連山の尾根沿いに十数キロにわたって続いています。センターラインを引けるような道幅ではありません。

 この道路をはじめて歩いたのは中学3年生の秋、学校行事のハイキングで来ました。当時は一部が開通したばかりで舗装もされておらず、車もまだ走っていませんでした。歩きながら眼下を流れる筑後川と黄金色に輝く筑後平野を眺めて、大自然の美しさに感動したものです。当時は自衛隊道路と呼ばれていました。地元の第4特科連隊と施設大隊が行政の委託を受けて産業道路としてこの道を建設したのです。

 日差しが強く、少し歩いただけで途中で引き返すことにしました。帰りは途中から遊歩道を歩きました。

 山頂近くに鎮座する高良大社にお参りしました。131段の石階段を上がると社殿があります。階段の横にはスロープカーもあり、お年寄りの参拝者は楽になりました。

 高良山と高良大社は歴史をたどると、ちょっと謎めいたところがあります。

 権現造りの社殿は江戸初期の建築で国の重要文化財です。

 拝殿から振り返ると、向こうに久留米の市街地が広がっています。

 石段の上から街を眺めたところ。晴天ですが景色は霞んでいます。遠くのあちこちで麦わらを燃やす煙が立ち上っています。麦と米の収穫期に町の人を悩ます光景です。

 石段下にある茶屋。私の人生より古い歴史がある店で、いまは三代目が経営しています。店も新しくなりました。

 店の前に干してあるのはテングサ。今日はこれが目当てです。

 高良山茶屋名物のところてん。生姜の利いた酢醤油で食べます。対馬産のテングサを使った手作りで美味しい。持ち帰りもできるそうです。

 高校生の時、高良山からの帰りに寄ったら裏手の崖側にある手すりに、まだ赤褐色をしたテングサが干してありました。ところで私はこれまで大きな勘違いをしていて、煮溶かしたテングサそのものが半透明のところてんになると思っていました。

 北部九州も梅雨明けしました。一日、激しい雨が降っただけで梅雨らしい長雨もなく、いきなり夏が来ました。湿気を含んだ大気に強い日差しが照りつけて街は輝いています。夏休みの文字が実感として迫ってきて、お世話している学童保育所も、朝から子どもを預かる準備を始めました。ただ人手不足で綱渡りの運営を強いられるのが悩みです。

 

 

 

 

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