日陰だから撮りにくいけれど、イチジクの冬芽・葉痕。
▲ 茎頂に目立つ三角帽子は葉芽、葉痕の上に花芽と葉芽が並ぶのだが、下の画像では欠落している。 ▼
▲ 頂芽は葉芽、葉痕の上に花芽(イチジクの果嚢)と葉芽 ▼
▲ 冬芽と葉痕の間には枝を一周するように細い線状に托葉痕が残っている。▼
(2020.12.27 大道町)
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小さいけれどイチジクの木
▲ 葉痕の上に二つ並んだ冬芽、葉芽は大きく膨らんでゆく。▼
(2021.01.30 南王子町)
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やっとここでも冬芽の先端部分に葉が出て来そうな黄緑が見え始めている。
▲ 葉芽の芽鱗は2枚重ね ▼
▲ 葉芽から新しい葉が出てきた。▼
(2021.03.31 大道町)
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一巡りして、また冬芽・葉痕。
イチジク(無花果、映日果)クワ科イチジク属 Ficus carica
(2021.11.15 藤江)
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▲ 頂芽から新しい葉が展開し始めた頃と、右は果実が出来、まだ古い葉が残っていた頃
この二枚の画像から、イチジクの果実の位置と葉の位置が理解出来る。
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▲ 赤い部分がおしべに当たる。下にはビッシリと雌花。▼
▲ イチジクの果嚢の断面。髭状のものはめしべの柱頭にあたる部分。白く見えるのは切り裂いた折に滲み出た乳液。▲
▲ イヌビワ(左)とイチジク(右)の果嚢の大きさの比較 ▲
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イヌビワ(犬枇杷) クワ科イチジク属 Ficus erecta
ビワはバラ科植物、花の仕組みは全く違う。
(2013.07.01 明石公園)
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【須磨の見どころ散歩では何度も話をしたイヌビワとイヌビワコバチの共生の話とレジメ】
▲ 冬に花嚢をつけるのは雄株。そこにイヌビワコバチが寄生、卵を産む。
やがてその中で羽化したイヌビワコバチの雄と雌。
雄には翅はない。
▲ 雌には翅があるので雄花嚢から抜け出る際に、入り口付近の雄花の花粉を翅につけられる。
この仕組みはイヌビワの知恵。
雄は残念ながら飛び立てないので、花嚢の中で死ぬ運命。
▲ 飛び立った雌は、育ち始めた雌株の雌花嚢に潜り込む。
ここでもイヌビワは二つの仕組みを持っている。
雌株には花柱の長い雌花、雄株には花柱の短い雌花。
花柱が長いと雌は産卵出来ず、翅につけられた花粉をまき散らしてくれるので無事に「果実」が出来る。
花柱が短い場合には産卵が可能なので、コバチはしっかりと寄生出来る。
いずれにしても、花嚢に入った雌はその中で死んでしまうことになる。
イチジクも似たような仕組みで果実を作るのだけれど、国産のイチジクではコバチの助けを借りずに
果実が出来る種類が主流だそうだから、中にコバチの死骸は無い?そうだ。
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イチジク イチジクの冬芽・葉痕 イヌビワ オオイタビ ビワ
「須磨の見どころ散歩」って、素晴らしいですね。
こんなにも色々なことを教えていただけるなんて、何とすごいことでしょう。
こいもも、この機会を大切にしたいです。すっご~く嬉しいです。
今度こそはしっかり憶えておきたいです。
とっても、とっても、ありがとうございます。・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・。。
最近は親子連れが多くなったのでここまでの資料は難しすぎると、配ることはなくなりました。
それ以上に教えてあげます…という、説明する側の態度は、学校の授業の延長になってしまいます。
子どもさんたちには、やはり実物を目にして、手に取って調べるのが大事だと思っています。
興味が起きるかどうかは、その個人の感覚であって学校の勉強のように一律では無理なことでしょうね。
来月6日には、毎年やっているのですが小学生の子どもさんたちの夏休みの自由研究用に
葉っぱを使っての貼り絵や、冊子づくりのお手伝いです。
葉っぱを使って・・・夏休みの自由研究用にですか。
子供さんたちは、楽しみにしているのでしょうね。
やっぱり「須磨の見どころ散歩」素敵なことですね。
今年は、とても暑い夏ですね。
楽しい見どころ散歩になりますように・・・ヽ(*⌒o⌒)人(⌒-⌒*)v。
以前は化石展や昆虫標本展なども併催していたのですが
材料展示や説明などが煩雑になることと、寄る年波?で展示品の説明や
当番に時間もを取られるのもしんどくなってきて
「自由研究」だけになりました。
子どもたちの成長は早いので、幾つもの興味の一つにはなっているようです。
何年も同じことをやっているのですが、私たち大人には、半分はボケ防止だなぁ~と思っています。