四年前に近くの駐車場でヒメスミレを撮っている時に見つけた。
その時、幾つかの帰化植物関連の資料から、アライトツメクサを探し当てた。
どの程度帰化しているのかも気になっていたけれど
先日、ツメクサを撮り歩いた折に実家の敷石の間にズラリと並んでいるのを見つけた。
以前からそこに広がっていたのだけれど見ていなかったと言うことだ。
どこにも広がっているツメクサとしてしか見ていなかったと言うことだ。
一つくらいは…と思ったけれど、一つも開いた花は見えない。
花弁がないのだから、どの状態を「開いた」と言うのかもむずかしい。
雌しべの花柱が見えている。
その横には雄しべがあるはずだけれど、萼の中に隠れて見えない。
花弁はない…けれど、種子が出来ると言うことは雄しべ、雌しべが備わっていると言うこと。
ところが、残念ながらハッキリした画像は一枚もない。
辛うじて、これかな?という画像が上のもの。
右後ろのイヌコハコベも花弁を持たない。
☆
花後には、萼は平開し中央に果実、しっかりと種子は出来ている。
果実の先端部分が割れて種子がこぼれるのは、他のツメクサ、ハコベ類と同じ構造。
敷石の間の隙間にズラリと並んでいる。
他の植物が育たない場所を選択して広がっている。
ツメクサも同じで、こんな咲き方、広がり方が嫌われるのだろう。
簡単に抜けそうに見えるけれど引き抜くのは骨が折れる。
閉じていた萼片は、果実が熟して種子が出来る頃には平開する。
平開した萼片の真ん中に果実、先端が5つに割れて種子がこぼれる。
手前はまだ先端部分が割れていない。
果実の横に細く見えているのは、雄しべの花糸の名残??
萼片は普通4枚、トップ画像では5枚のものが見える。
アライトツメクサ(荒糸爪草) ナデシコ科ツメクサ属 Sagina procumbens
ツメクサとは違って、どこにも白い花弁は見当たらない。
イトツメクサ/Sagina apetala には、花柄や萼に腺毛が生える…と記述されているのでアライトツメクサとした。
イトツメクサより茎が太く、ツメクサ同様に多肉質。
(2014.04.09 船上)
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