ツメクサを撮っていた。
歩道に敷かれたブロックの目地に沿って並んでいる。
暫くそれを追いかけていくと、密蔵院の東にある御崎神社の前まで来た。
そこにもツメクサがあったから撮り終えて、砂混じりの境内へ入った。
見慣れない白い花が咲いている。
そうか、こんな場所にまで…と考えたけれど、茎は華奢だし風に揺れている。
一見、ノミノツヅリだけれど、葉が違う。
ツメクサ…、と少し考えて答えは直ぐに見つかった。
最初に相生町にある手入れされていない公園の花壇で撮ったキヌイトツメクサ。
田んぼの中でも見つけたけれど、ツメクサほどには広がってはいない。
短いけれど鳥居から社までの石畳の横に
花期が終わって、赤紫色になった株が並んでいた。
☆
全部開花したのだろうか…と考えてしまうほど、果実が出来ている。
つまりは「閉鎖花」が幾つもあると言うことだろうか…とも考える。
花期が終わると、茎は赤紫色を帯びる。
御影石で作られた敷石と、簡易舗装された隙間に列をなしている。
果実の上部が5つに裂けて種子が覗いている。
未熟な果実の先端には、柱頭の名残も見える。
種子を零した果実が残っている。
キヌイトツメクサの萼片は平開しないと書かれているのだけれど…。
キヌイトツメクサの萼は、果期にも平開しない…と書かれているけれど
例外もあるということ。
ところがどうだろう、花弁5萼片5の筈だけれど、上の画像の萼片は4。
例外もある…ということ。
果期になると茎は根元側から次第に赤紫色を帯びてくる。
花弁を持たないアライトツメクサも似たような姿になる。
キヌイトツメクサ(絹糸爪草) ナデシコ科ツメクサ属 Sagina decumbens ssp. decumbens
(2014.04.09・12 船上)
キヌイトツメクサは5枚の花弁があり、花弁のないイトツメクサと区別出来る。
イトツメクサは茎や花柄に腺毛がある点でアライトツメクサと区別される。
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二年前のキヌイトツメクサ アライトツメクサ
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