果実は緑だったし、葉が茂っていたけれど、冬芽・葉痕が見えた。
人気が無いと言うよりは嫌われている方が多いトベラ。
葉が色づき落ちる頃に果実が割れて、ベタつく粘液に包まれ
橙色の仮種皮をまとった種子がのぞく。
この様子が嫌われるのだろう。
▲ 果実が熟す頃には、先端部分の葉は落ちる準備を始めやがて緑を失って黄色くなる。▼
▲ 花柱の痕を残した果実は次第に硬くなり、やがて3裂、中から粘液を纏った種子が出てくる。▼
▲ 時には完全に裂開しない果実も見える。▲
▲ 果実から飛び出した種子は鮮やかな橙色、やがて黒変してしまうから、この状態が一番嫌われる。▼
▲ 果実の表面は薄い黄色、時折黒褐色で裂開していないものも混じっている。▼
▲ 種子は裂開した果実のそれぞれの中央部分(少し盛り上がって見える)で縦に並んでいる。▼
▲ 裂開後時間が経つと、果実殻は次第に黒褐色に、種子も赤黒くなってゆく。▼
▲ 乾燥してくると種子がついていた果実片のくぼみが目立ち始める。▼
▲ 長い時間陽に晒されて黒化し干からびた種子は、乾燥しきった果実殻からこぼれる。
葉は内側に反り、やがて新しい葉と入れ替わる。▼
トベラ(扉) トベラ科トベラ属 Pittospor属属m tobira
(2021.12.03 松江)
☆
▲ 未熟な果実 冬芽・葉痕 ▲
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トベラの花 未成熟な果実 トベラ
以前に見たトベラはちょうどこのような時期でした。
黄色の果実が割れて、中にはたくさんの赤い種子・・・
確かにベタベタの赤い種子でしたが、初めて見て大興奮でした。
今年は春のお花から順序良く見れると嬉しいのですが、、、
どうなりますことやら思いやられます。
冬には色が乏しくて、それでも探すことを繰り返していると見えてくるわずかな色。
ところが暖かくなるとみんな一斉に彩を増すので、こうしよう…と思っていても目移りしてしまって、夏になるとあぁ、忘れてたということになるものが多いです。
それもそれで楽しければ良し、そう思うとやはり乏しい彩より、明るい彩が待ち遠しいでしょうね。
トベラ、果実殻が残っている雌株は葉の入れ替わりの頃なのでこれがスタートです。