HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

クロモジ(黒文字)

2020-03-24 | 春 黄色系

やっと咲いた…と思ったら、随所で咲いていた。
だから撮りすぎたかも知れない。




▲ 花はダンコウバイと似ているけれど、花柄がある点で区別がつく。▼

▲ 花弁は6枚、おしべ9(外側に6、内側に3本)葯は花糸に2個。
内側のおしべには腺体が付いているのだが画像は不鮮でわからない。▼

















▲ 小花には毛を纏った小花柄がハッキリ見えるし、花序にも柄がある。
ダンコウバイの花序には柄がないからここで区別出来るのだが
アブラチャンとは区別しにくい。▼




(2020.03.21 森林植物園)

花が咲いて、少し遅れて葉が広がる。
だから、葉の展開前に花を撮ることが出来るとスッキリ見える。
ダンコウバイそっくりの花が咲く。
ダンコウバイは花が咲き始めたけれど、クロモジはまだ咲かない。


▲ 葉芽と花芽、花が咲く方が少しだけ早い。
(2020.03.05 森林植物園)


▲ 冬芽の頃には花序に柄があることがハッキリ分かる。
アブラチャンの花序にも柄があり(↓)区別しにくいが、樹皮の違いで区別する。
ダンコウバイの花序には柄がない。▼



▲ クロモジ、樹皮にできる黒い斑点が文字に見えるから…。まだ黒くはないけれど
アブラチャンの樹皮とは区別出来る。▼








クロモジ(黒文字)
 クスノキ科クロモジ属 Lindera umbellata
(2020.03.05 森林植物園)

 
▲ クロモジの雄花(部分拡大) 右はアブラチャンの冬芽(クロモジとは樹皮の違いで区別)
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クロモジ(黒文字) 二年前の花 去年の冬芽 クロモジ(黒文字) 



2 コメント

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素敵です。 (こいも)
2020-03-28 13:05:12
林の子さん
綺麗ですね~とても素敵です。
細かいところがよ~くわかります。
こんな画像が撮れたら・・・夢のようです。
花柄や花序の柄や雄花の構造までがはっきりわかります。
ノートに記しておきます。
ありがとうございます。
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カメラも手に馴染むと良い遊び道具。 (林の子)
2020-03-28 14:29:11
いつもそう思いながら撮るようにしています。
書き慣れた万年筆、なんて今は余り使われないでしょうけれど
クセのある字でも手に馴染んだ道具で書くと、何処かしら見慣れた字だな…と
昔からの万年筆を使って手紙送ってくれる人の文字を見るのが楽しみ。
それと似た感覚で、中古だけれど何枚も撮っている間にシャッタ押すタイミングが自分に馴染んできたカメラを持ちます。
歳とともに細かな部分に焦点合わせるのは段々とむずかくしなって来ますが
馴染んだ道具は、何となく合った…と言う感触を教えてくれます。
使いこなすこと、同じ被写体でも何度も撮る内に馴染むのだと思いますね。
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