HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

セイヨウカラシナ2

2012-05-10 | 春 黄色系

今まででいちばん豪勢な「菜の花畑」になった。
それでも、さすがに10日も経つと緑が濃くなっている。
所々に残っている黄色も、そろそろ…。



(2012.05.05 明石川)

名倉と明石川野草探索。
セイヨウカラシナの奇妙な姿を幾つも見つけて
「虫瘤」 「葉化」
「綴化(帯状化)」を議論した。
結論は「白さび病菌 (Albugo)」と呼ばれる菌群の仕業だった。
確かに奇妙な植物の姿には外的要因や内的要因で幾つもに分類されるのだけれど
見た目だけでこれだ…と判断するのは危険だ…と諭された。
さすがに化学専攻の高校教師…。

【後日談】 と、その時点では納得出来ていたのだけれど
やはり同種の画像を何枚も見比べていると疑問が消えなかった。
確かに野菜類に発生する「さび病」は存在したが
このような形態になるのではなく所謂錆びの様相を葉などに呈している。
だから、この奇妙に姿は「綴化現象」で良いのだろう…そう結論づけようとしたけれど
それでもしつこく調べてゆくと

「白さび病は糸状菌の一つ、アルブゴウ・マクスポラ菌はアブラナ科の植物に寄生します」
と言う解説が見つかる。
神奈川県自然誌資料として公開されている中に「神奈川県新産のアサガオ白さび病菌による菌えい」と言う論文
2008年に発表されており、その中にもイヌビユ、スベリヒユ、アブラナ、ナズナにこの白サビ病菌が寄生する…と記述されている。
彼には来年6月開催が既に決まっている同窓会で話そうと思っている。



 

 




セイヨウカラシナ(芥子菜、辛子菜)アブラナ科アブラナ属 Brassica juncea
英名 Mustards
(2012.05.08 明石川)
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セイヨウアブラナ セイヨウカラシナ



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