HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ウスギモクセイ(薄黄木犀)

2020-02-10 | 冬 樹木 果実・葉

キンモクセイの花は橙黄色、ギンモクセイは白、ウスギモクセイは薄い黄色。
金木犀は何処にでも咲くけれど、果実は見かけることは無い。
銀木犀は木そのものを見かける機会が少ない。
薄黄木犀は何度か見かけたけれど最近では見ていない。
そう思っていたら、先日、果実がたわわに実っているウスギモクセイを教えて貰った。
今まで見たことも無い大樹だったし、果実の数も見たことも無い数だった。

ところでこれは??
ウスギモクセイなのだろうか、真冬だと言うのに。














ウスギモクセイ(薄黄木犀) モクセイ科モクセイ属 Osmanthus aurantiacus var. thunbergii
(2020.01.31 小久保・鳥羽)


▲ ウスギモクセイ(薄黄木犀)の果実

▲ 10年前に撮ったウスギモクセイ

キンモクセイは、本来は雌雄異株。中国から持ち込まれたのが雄株なので、果実は出来ない。
それが定説になっているそうだが、全部雄株と言う事は、日本に育つキンモクセイは全てクローンと言う事になる。
作出されたソメイヨシノの同じで、実生種は無いのだから全部がクローン種と言うのも確かにありだろう。
だからだろうか、長寿の木犀というのは多くがウスギモクセイだと言うのも納得出来る。
それでもまだよく分からないのは、もともと日本には今キンモクセイと呼ばれている種類は存在しなかったのかと言う事。
或いは、原産国と言われている中国から、雌株が持ち込まれはしなかったのかと言う事。
日本では「金木犀の花」だけれど、中国では総称としてのモクセイは単に「桂」
だから、キンモクセイは「丹桂」、ウスギモクセイは「金桂」、ギンモクセイは「銀桂」と呼ばれている。
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ウスギモクセイ



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