HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ウスギモクセイ(薄黄木犀)

2020-02-01 | 冬 樹木 果実・葉

キンモクセイの花は橙黄色、ギンモクセイは白、ウスギモクセイ薄い黄色。
雌雄異株、日本に育つキンモクセイは雄株が殆どなので果実は出来ない…。
雌株があれば果実は出来るのだろうし、出来ていれば雌株。
出来ないものは出来ない…のだろうけれど、時折果実画像もネットでは上がる。
そんな議論?を何度聞いただろう。
ところがギンモクセイやウスギモクセイの果実は
キンモクセイほどには取り沙汰されない。
当たり前に果実が出来るからなのだろうか。
それでも花は余り見ないから、今まで果実までは確かめようが無かった。

今日、果実が下がっているウスギモクセイを教えて貰った。
花を撮ったのは10年以上も昔のことだから、今年はしっかりと花を撮りたい。
















































ウスギモクセイ(薄黄木犀)
 モクセイ科モクセイ属 Osmanthus aurantiacus var. thunbergii
(2020.01.31 小久保・鳥羽)


▲ 10年前に撮ったウスギモクセイ

キンモクセイは、本来は雌雄異株。中国から持ち込まれたのが雄株なので、果実は出来ない。
それが定説になっているそうだが、全部雄株と言う事は、日本に育つキンモクセイは全てクローンと言う事になる。
作出されたソメイヨシノの同じで、実生種は無いのだから全部がクローン種と言うのも確かにありだろう。
だからだろうか、長寿の木犀というのは多くがウスギモクセイだと言うのも納得出来る。
それでもまだよく分からないのは、もともと日本には今キンモクセイと呼ばれている種類は存在しなかったのかと言う事。
或いは、原産国と言われている中国から、雌株が持ち込まれはしなかったのかと言う事。
日本では「金木犀の花」だけれど、中国では総称としてのモクセイは単に「桂」
だから、キンモクセイは「丹桂」、ウスギモクセイは「金桂」、ギンモクセイは「銀桂」と呼ばれている。
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ウスギモクセイ



2 コメント

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ウスギモクセイ。 (こいも)
2022-11-22 17:46:41
林の子さん
モクセイ科モクセイ属・・・色々な種類があることを知りませんでした。
キンモクセイの果実を見たことのない訳を知って、びっくりです。
ウスギモクセイのお花はキンモクセイと比べると、優しそうな色合いですね。素敵です。
果実もできやすいのですね。
色々難しいのですね。
でも、樹々のことをほんの少しですが知ることができたことは、とっても嬉しいです。
また来年、ここに行ってお花を見ることができればいいなぁ~と思います。
色々教えていただきありがとうございます。
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そうですね。 (林の子)
2022-11-22 19:52:37
色々な似たような花をつける種類があるので面倒です。
それでも、ヒイラギ、ヒイラギモクセイは
葉の周囲全体に棘があることで区別。
キンモクセイは橙、ギンモクセイは白、ウスギモクセイは薄黄、それぞれに花色が違うので花の頃に、花と葉を組み合わせて区別すれば良いと思っています。
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