わざわざ植えることもない木がここには幾つも育っている。
灌漑用水路の末端部分、以前は幾つもの田畑を潤して、
役目を終えて海に流れる小さな流れが幾つもあった。
松江の漁港に流れ込む一本は広い田畑も殆ど無くなったから水量も少ない。
周囲には民家が建ち並んでいるけれど流れは埋め立てられてはいないから片側は雑木林。
残念なのは、細いとは言っても深く抉られ両側が護岸舗装されている流れ。
対岸に育つからクサギの花の匂いは届かない。
▲ クサギのおしべ、めしべは長く突き出していて目立つ。開花直後(雄性期)のおしべは上向き、めしべは下向き。▼
▲ 時間経過でめしべは上向きになり他花からの花粉を貰おうとする。(雌性期)▼
▲ 雑木扱いだから様々な蔓性雑草が絡みついているし、蟷螂も集まる昆虫狙いでやってくる。▼
▲ クサギの葉はやや互生に見えるけれど対生とされている。左右で葉のサイズは違うし葉柄の長さも違う。▼
▲ 葉柄の長さ、葉の大きさの違いは、葉全体に光が届くようにとの戦略?? ▼
(2021.08.22 松江)
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▲ 石垣を見せる為に何本もの大樹は切り倒された。石垣の間に出ていた小木も全部消えた。
毎年枯れてしまう蔓性の草とは違って石垣に根を下ろすものは伐られた。クサギなどはその典型だったから殆ど消えた。▼
(2021.08.31 明石公園)
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クサギの葉は対生。
大きな葉だけれど、長い葉柄に大きな葉、短い葉柄に小さな葉。
茂る葉に、うまく日照を貰う為の仕組みだと言われている。
▲ 対生の左右で葉柄の長さ、葉の大きさが違っている。▼
▲ 真上からだと十字対生に見える。▼
(2021.09.09 和坂)
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クサギ(臭木) シソ(←クマツヅラ)科クサギ属 Clerodendrum trichotomum
(2021.10.02 須磨離宮公園)
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取り敢えず撮りました…程度の画像。
ボタンクサギ(牡丹臭木) シソ(←クマツヅラ)科クサギ属 Clerodendrum bugei
(2021.10.02 須磨離宮公園)
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▲ クサギの冬芽・葉痕 この様子からは対生の葉を想起する。▲
▲ クサギの花 クサギの果実 ▲
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▲ コクサギの冬芽 コクサギ(小臭木)はミカン科(Orixa japonica)なので全く別種 ▲
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クサギ クサギの葉 公園内のクサギの幼苗の冬芽 クサギの果実は秋 ボタンクサギ コクサギの冬芽
クサギはシベを長く伸ばして楽しそうに咲きますね。
葉も左右の大きさが違うのですね。知りませんでした。
色々考えられていてすごいです。
冬芽や葉痕も見てみたいです。綺麗な果実も楽しみです。
今日は歯医者さんへと続く道でクサギとたくさんのヒマワリに出逢いました。
今度は撮りに行ってみたいと思っています。
だから葉を千切らなくても、臭い…となってしまう。
ヘクソカズラも同じかも知れませんね。
花がきれい、果実がきれい、それだけで良いのかも知れないですが
花がきれいなのに名前が良くない…などと言われてしまうのは困ったこと。
クサギも、花が咲き始める頃には微かに柔らかな匂いが漂ってくるので
それで辛抱すれば良いのではないか、そう思います。