HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

チガヤ(茅萱)

2019-05-09 | イネ・カヤツリグサ・シダ類など

イネ科の用語は何度繰り返しても覚えきれない…ようだ。
見た目にははっきりと見える『花弁』を持たないから余計に覚えきれない。
花弁そのものが進化の過程で不要になってしまったのだから
植物としては面白いのだろうけれど
それを人は雑草と呼んで、殆ど見向きもしない。

きれいに咲く花を撮る人にとっては、汚らしい雑草、別に植物の進化なんて関係ない…のだから。






























チガヤ(茅萱) イネ科チガヤ属 Imperata cylindrica var. koenigii imperata
(2019.05.06 林)

再掲 【イネ科植物に関する用語】
イネ科植物では他の植物の茎にあたるものを『(かん)』と呼び、その先に花序を付ける。
花序には三種類ある。
穂状花序 花序の中軸(花序の中央の軸)に柄の無い小穂がつく。
総状花序 中軸から枝分かれの無い柄が出てそこに小穂がつく。
この二つを合わせて『(そう)』と呼ぶ。
円錐花序 中軸から枝が出て枝分かれした先に小穂がつくもの。
通常、花序の下部で枝が長く枝分かれも多いので、外見が円錐状に見える。

花序には『小穂(しょうすい)』と名付けられた構造物がつく。
小穂の基部には『苞穎(ほうえい)』と呼ばれる変形した葉がある。
苞穎の上に『小花(しょうか)』がある。
小花は『小軸(しょうじく)』でつながっている。
小花には『護穎(ごえい)』『内穎(ないえい)』に包まれた、おしべ・めしべがある。
護穎や苞穎についている細長い突起物は『(のぎ)』と呼ばれている。
エノコログサのように小穂の柄にある突起物は芒ではなく、花序の枝が変化したもので『刺毛(しもう)』と呼ばれる。
イネ科の葉は互生、稈を抱く『葉鞘(ようしょう)』と、平らな部分『葉身(ようしん)』で構成されている。
葉鞘と葉身の間には『葉舌(ようぜつ)』と名付けられた膜状の構造がある。
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今年のチガヤ チガヤ(茅萱)



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