メリケンムグラ（米利堅葎）

何時の頃からか、山陽電車の駅名が「林崎・松江海岸」に変わっていた。
遠い記憶でしかないけれど高校時代の通学に毎朝喧噪が渦巻いていた頃の駅名は林崎駅。
南の下溝住宅、北の成願寺住宅は戦後の復興住宅。
その北にあった航空機製作工場を標的にした空襲で一帯は綺麗な焼け野原と化し
その後に整然と？マッチ箱住宅が並んでいた。
海水浴場として慣れ親しんでいたのは
林崎でも松江でも無くて「貴崎の浜」だったのは遠い遠い昔話。
瀬戸の潮流で砂浜が無くなり、海蝕崖が波に洗われ削られて崩落している場所もあった。
だから護岸工事は必須だったし、海蝕崖もコンクリートで覆われ
養浜のための防波堤が海に何本も突きだした。
お陰で何年もかかったけれど砂浜は戻ったから海水浴場としての役目も復活した。
それでもやはり昔人間には貴崎の浜だ。
そこだけに砂浜が広がり西には海蝕崖が見渡せた場所だったから
海側から松江海岸に近づくのは冒険だった。

一面の砂浜だったからこんな草など見たことも無かった。






















メリケンムグラ（米利堅葎） 　アカネ科オオフタバムグラ属 Diodia viriginiana
（2020.07.01　林崎海岸）
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果実　メリケンムグラ