セツブンソウの自生地を最初に訪れたのはもう10年以上も昔だ。
青垣の足立さんは何年か前にお亡くなりになったし、訪れること無く何度目かの冬が過ぎる。
森林のロックガーデンでは『今どきの人気商品』として業者からの購入品が植えられたのだけれど
最初の年は人的被害で惨憺たる状態になってしまった。
それでもその後は多少不届きな現場を見かけることはあるものの
順調に零れた種からの新しい芽生えも続き、花も咲き始めている様子だ。
狭い通路に三脚まで立てて陣取るカメラマンの無礼を除くと
少しずつ増える花を愛でるのは良いことかも知れない。
それでも今年も少ない花の前で、ストックで花の位置を示しながら
これがセツブンソウだ…と説明する、山歩きのグループに出会った。
人目のつかない場所でも同じようなことをやっているのだろう。
歩行の助けをするためのストック、使い道を間違えるようじゃ、山歩きしている健康的な人とは思えぬ。
▲ 10年以上になるだろう、青垣で最初にこの花を撮った折のような雰囲気がうれしかった。▲
▲ 開花後、時間が経っていないようで、花弁はまだ黄緑を残している。▼
▲ 青紫色のおしべの葯が割れて、白い花粉がにじみ出ている。▼
(2022.02.26 森林植物園)
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セツブンソウが植えられていた場所の現状。
『わぁ~、せっかく来たのにもう終わってる…』
人の都合で花は咲かない。
▲ 一年目の双葉、二年目の葉。三年~四年後にやっと花。▼
▲ 幾つもの種子が出来ている。▼
▲ コチャルメルソウは咲いているけど見る人はいない。▲
セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科 セツブンソウ属 Shibateranthis pinnatifida
(2022.03.20 森林植物園)
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ユキワリイチゲ(雪割一華) キンポウゲ科イチリンソウ属 Anemone keiskeana
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バイカオウレン(梅花黄連) キンポウゲ科オウレン属 Coptis quinquefolia
(2022.02.26 森林植物園)
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▲ 左図では発芽1年目の葉と2年目にやっと苞葉が出る。 右図では発芽1年目(双葉)~3年目(小さな苞葉)が揃っている。▲
開花しているのは4年目、苞葉の上に白い萼片、見慣れた姿になるまではしっかりと地中で暮らしている。
成長過程の詳解は別ページに書いた。
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キバナノアマナ ユキワリイチゲ バイカオウレン
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