HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

2008.02-05 青垣のセツブンソウ

2008-02-08 | 過去ログ

2008.02-05 青垣のセツブンソウ、また

去年、たまたま三ノ宮駅の下りホームで電車待ちしていた時に、和子さんに出会った。
六甲の話などで盛り上がっていた時、『青垣のセツブンソウ』が登場した。  
その会話からどれくらい時間が経っていただろう、思いついて出掛けた青垣町は、自宅から二時間程度の距離だった。  
現役時代には、「初荷」で何度か出掛けた町。記憶にあるのは雪の残った神社の境内での記念撮影の図。  
地元の方たちのご案内まで頂いて、三ヵ所でセツブンソウを堪能した話は、『青垣町という所』に書いた。  
今年も節分は過ぎていたし、「せつぶんそう祭」もとっくに終わっていたけれど、足立さんの裏山を再訪した。  
やはり遅かったのだろう…、最初はそう思ったけれどまだまだ蕾がたくさん残っている。  
たぶん、もう一度ここに来ることになりそうだ。  
なお、当初このアルバムには、去年2月13日に撮ったものも含めていたが、
再編集して単独アルバム『2007-02 青垣のセツブンソウ』を作ったので、2008年分だけとなっている。   
咲いている花は違っていても、花は同じ場所に咲いていたものだ。


オオイヌノフグリ3166
オオバコ(←ゴマノハグサ)科クワガタソウ属 Veronica persica 大犬の陰嚢、
至る所にオオイヌノフグリ、山裾の南西斜面は、山に降った雨がゆっくりとしみだし、
充分に光りが届き、野の花たちには絶好の生育場所になっている。
その斜面には、セツブンソウが次々と花芽を持ち上げている。

オオイヌノフグリ3179
オオバコ(←ゴマノハグサ)科クワガタソウ属 Veronica persica
十日前には一部分で咲き誇っていたけれど、 今日は、至る所で咲き誇っていた。

オオイヌノフグリ3186
オオバコ(←ゴマノハグサ)科クワガタソウ属 Veronica persica ここのオオイヌノフグリは、どこで見かけても大きい。

オオイヌノフグリ3187
オオバコ(←ゴマノハグサ)科クワガタソウ属 Veronica persica 赤が強く出ている。 土壌の影響、たぶん、除草剤の…。


オドリコソウ0516
シソ科 Lamium album var. barbatum 旧山垣城主・足立遠政公墓所の下で。
この花も、斜面の一番下、少し湿気の残っている場所がお好みなのだろう。


セツブンソウ1600
キンポウゲ科セツブンソウ属 Shibateranthis pinnatifida(=Eranthis pinnatifida)
環境省RDB絶滅危惧II類  花の付いた四年目の花茎が二つ伸びている。
 右側はそろそろ開くだろう。 その下に見えている細長い葉は、ジャノヒゲの葉。
画像の真ん中辺りに見えている、楕円形の葉が、種子から芽生えた一年目の双葉(一枚しか見えないが)。
 セツブンソウは、他のキンポウゲ科の花同様に、花弁状に見えるのは、萼片。
花弁は退化して黄色の蜜腺になっていて、多数の雄しべと共に、雌しべの周囲を取り囲んでいる。
 雌しべは2~5個あり、果実を結んだ後地上部は枯れてしまう。
 周囲には他の草が茂ってしまうので、まさに早春だけ地上に現れる「スプリング・エフェメラル」である。

セツブンソウ1602
ピンボケ写真…ではない。
ピンボケの部分は花の付いた四年目の花茎。
ピントは、楕円形の葉に合っている。
これが、種子から芽生えた一年目の双葉(一枚しか見えないが)。
去年零れた種子から芽生えて、今年ここまで。

セツブンソウ1605
 花の付いた四年目の花茎。
 二、三日で開くのだろう。 しっかりと蕾を守っていた深い切れ込みのある苞葉は、襟巻きのように広がっている。

セツブンソウ1606
 花の付いた四年目の花茎。
そろそろ開くだろう、苞葉が広がり始めている。
画像の後ろにぼんやりと見えている楕円形の葉は、種子から芽生えた一年目の双葉。

セツブンソウ1609
 セツブンソウは、他のキンポウゲ科の花同様に、花弁状に見えるのは、萼片。 その下にあるのが、苞葉。

セツブンソウ1610
 花の付いた四年目の花茎が四つ。 
この画像の四つは数日かけて次々と開いてゆく。
開花前は、その苞葉がしっかりと白い花(正確には萼片だが)を包んでいる。

セツブンソウ1613
 去年零れた種子から発芽した一年目の双葉。
 二年かけて少しずつ大きくなって、四年目に開花する。

セツブンソウ1624
 ジャノヒゲの葉がかなり多い斜面。
その斜面は、笹も刈られてセツブンソウが次々と顔を出している。
適度に他の草たちと共生しているのは、しっかりと茎塊が大きくなった株。
 だから、四年も開花までの時間をじっくりと掛けているのだろう。

セツブンソウ1626
 点々と咲いているものと、固まって咲いているもの。
その区別は、地下にある茎塊の大きさだそうだ。
イノシシが好んで掘り返すその茎塊が大きければ、 立ち上がる花茎の本数は多く、花も大きくなる。

セツブンソウ1627
 セツブンソウは、他のキンポウゲ科の花同様に、花弁状に見えるのは、萼片。
 花弁は退化して黄色の蜜腺になっていて、多数の雄しべと共に、雌しべの周囲を取り囲んでいる。
雌しべは2~5個あり、果実を結んだ後地上部は枯れてしまう。
 周囲には他の草が茂ってしまうので、まさに早春だけ地上に現れる「スプリング・エフェメラル」。
 
 
 
 
 
 
 

セツブンソウ1644
ぽつんと咲いているセツブンソウは、集まって咲いているものと比べると少し小さい。
 これは、地下にある茎塊の大きさの違いだそうだ。
 
 
 
セツブンソウ1684
 花弁状に見えるのは、萼片。
花弁は退化して黄色の蜜腺になっていて、多数の雄しべと共に、雌しべの周囲を取り囲んでいる。
この個体の「花」は、開花直後で黄色の蜜腺部分はまだ少し緑色がかって見える。
 
 
セツブンソウ1708
雌しべは2~5個あり、果実を結んだ後地上部は枯れてしまう。 萼片は普通5枚だが、不規則な並び方。
 
 
セツブンソウ1913
三メートル程度の斜面。 花が群れている直ぐ上は竹藪への小径が続いている。
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
  
大きなヒメオドリコソウの株が広がっていた。 花はまだまだちらほち程度。
足場は少し悪いけれど、四人しかいないから、 気にせずに、好きな位置でカメラを構えられる。

 

セリバオウレン0706 0709 0710
山垣城趾ヘの途中で。 雪解けの少しぬかるんだ山道の両側に、点々とセリバオウレン。
日射しが殆ど無い場所。 長い時間咲き続けるのだろうか。 特徴のある芹葉が、あちこちに見える。


ハコベ2355
ナデシコ科ハコベ属 Stellaria media 繁縷。
去年、存分にセツブンソウを堪能させて頂いた場所は、まだ蕾が多かった。
その一段低い平坦地に、オオイヌノフグリとハコベ。
確かに、去年よりも咲いている花は少ないから、この場所の地温は少し低いのだろうか。


青垣町のセツブンソウ
ちょっと無理があるけれど、 溶け残った雪を見下ろしているセツブンソウの絵。
白い雪は、画像では冷たそうに見えるけれど、 今日は防寒具など不要の、暖かい日射し。

足立さんの地所の南側 中央に見えている農具置き場の奥の斜面にセツブンソウが咲く。

足立さんの地所の北側。 丸太が三本渡してある灌漑用水路を渡ると、一段高くなった場所の南西面に咲く。

青垣町の雪景色
「青垣いきものふれあいの里」近くのたんぼ。

蛇行する小川の流れに、暖かい太陽が反射している。 この土手にも、オオイヌノフグリが咲き始めている。

画像サイズは投稿した際のサイズのままに掲出している。
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