早春の公園散歩の帰り道で匂ってきたこの香り。
「ジンチョウゲが匂っている。どこからだろう?」の言葉に答えて
『ほら、あの家の生け垣。でも、私はチンチョウゲって言う方が好き』
そう言ったのは香里さんだ。
どちらが正しい…と言う事ではなさそうだけれど今も懐かしすぎる会話の一つ。
▲ 赤と白の沈丁花、花弁はなく赤紫に見えるのは萼筒や萼裂片の色。▼
▲ 目立ち、散り落ちる花びらはないから、長い間咲いている。
「これは花ではなく、萼です…」とは言うまい。「花」には違いないのだから。▼
▲ 雄しべはオニシバリやナニワズと同様に上下2段に4個見え、その下にめしべだから、両性花??。
ジンチョウゲは雌雄異株、雌雄異花で日本では殆ど果実を見ないから雄花ばかり…と書かれているのだが、
ブログ上では赤い果実が載っていたりもする。
だから結実したのが雌花…と言うのでは無くて結実するのは両性花だから??だろう。▼
▲ 目立っているのが萼片だから、花弁とは違って長持ちする。
それでも時間が経てば裂片は茶変して汚れる。
ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属 Daphne odora
(2020.02.28 上が池公園・林)
☆
「雌雄異株で、まれに赤い実を結ぶ雌株」の説明が気にはなるけれど、最近では雌雄異株ではなくすべて両性花で
「両性株と雌株をもつ雌性両全異株」の解説がしっくり来る。
他の雌雄異株…の説明も、両性花の存在を考慮したものに変わって行く気がする。
「不完全な果実は、不完全な両性花」と言うには少し短絡過ぎるのだけれど。
--------------------------------------------------------------
二年前のジンチョウゲ 上の丸のジンチョウゲの記憶 ジンチョウゲ(沈丁花)
私も沈丁花を観たばかりです。
お写真がどれも素晴らしくて、見惚れてしまいました・・・
良い香りが届いてきます〜
花弁と思っていたのは萼だつたんですね。
勉強になりました。有難うございます。
少し植物に馴染んでくると人はすぐにそれぞれの花のパーツの説明をしたり
専門用語を口にするようになりますね。
花と萼片は違う…などと、平気で口にされるのですが
一つの花の各パーツ名が萼片、花弁なのでやはり花には変わりですよね…と
偏屈者は平気で口に出してしまいます。
花弁、萼片の違いを殊更口にしなくても、「花」には変わりないし、良い匂いには変わりないですね。