ジンチョウゲ（沈丁花）

高校時代の二年後輩、写真部に入っていたそうだが
一緒に出掛けた記憶は無い。
大学入試に合格したと聞いて、お祝いの言葉を届けに行った夕暮れ
まだ少し寒さが残っていたけれど公園を一廻りして
北向き地蔵から上の丸、太寺を抜けて家まで送る途中の会話が出て来る。
ジンチョウゲにしてもキンモクセイにしても、それぞれ記憶にあるだけで
当時は花にはそれほどの興味は無かった頃のことだ。

何枚ものジンチョウゲのページを繰ってゆくとその話もどこかのページに残っている。
ジンチョウゲは確か、道路を渡って太寺の住宅街の近くで匂っていた。
その彼女は、ジンチョウゲが匂っている…の言葉に
『私は、チンチョウゲと言う方が好き…』と言ったことを思い出す。
好き嫌いを実にハッキリと口にしたことを今でも覚えている。
北向き地蔵の前での会話もどこか忘れがたい。






▲　これも一週間後に藤沢で撮ったもの。
風に乗って漂ってくる柑橘系の香りは良い。▼

（2018.03.17　藤沢）
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ジンチョウゲ（沈丁花）　ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属 Daphne odora
（2018.03.10　和坂）
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上の丸のジンチョウゲ　去年のジンチョウゲ