HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

イヌコモチナデシコ(犬子持撫子)

2023-05-05 | 春 赤・桃色系

また今年も悩みそうだけれど道路際で揺れ始めている。












▲ イヌコモチナデシコの茎には明瞭な腺毛 対生している葉の鞘部分は茎の径よりも長い ▼



















イヌコモチナデシコ(犬子持撫子)
ナデシコ科イヌコモチナデシコ属 Petrorhagia nanteuilii → Petrohagia dubia
コモチナデシコ(子持撫子)Petrorhagia prolifera
Petrorhagia nanteuilii には、新称・ミチバタナデシコが付けられた。
(2023.04.22 硯町)

【幾つかの考察】 何ヶ所かある群生場所の一つ、国道2号線と175号線の起点になっている場所。
ここで採取した種子は小粒、目視レベルでも明らかに違っている。

ミチバタナデシコとコモチナデシコの種子はいずれもイヌコモチナデシコより大きく盾形。
種子の突起の違いが記述されているのだが、二種類が混じって咲いている可能性も充分あり得ることだ。
全草確認した訳ではないけれど、この画像の場所の種子と別の場所の種子は違っていることだけは確実だ。
画像で大粒の方が明石川で採取したもの、小粒の方が硯町で採取したもの。

【幾つかのその後の情報からは以下のように整理出来る】
* イヌコモチナデシコ(P.dubia) 種子は洋梨形で円錐状突起がある。
総苞内片が微凸形、茎に腺毛が密生(または無毛)

ミチバタナデシコ、コモチナデシコの種子はイヌコモチナデシコよりは大きく、盾形で低い隆起がある。
* ミチバタナデシコ(P.nanteuilii) 茎は無毛(有毛も有り)、種子には細かいこぶ状隆起がある。
* コモチナデシコ(P.prolifera)茎は無毛、種子には緻密な網目状隆起がある。

イヌコモチナデシコの学名は正しくはP.dubia
近畿植物同好会の植村修二氏が兵庫県に生育する種を「ミチバタナデシコ(仮称)」とした。
今までイヌコモチナデシコとされていたP. nanteuiliiには新たにミチバタナデシコの和名が付けられた。
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イヌコモチナデシコ2023 コモチナデシコ或いはミチバタナデシコ2020
イヌコモチナデシコ→コモチナデシコ2013 イヌコモチナデシコ(→ミチバタナデシコ)2013

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